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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: オープンラボでの研究発表(企画経営演習)
実 施 者: 船津七海、外山藍夏、中野日香理、田千佳
実施場所: 8号館4階エレベーターホール
実 施 日: 2022年 7月 17日
対  象: 一般の方々(高校生とその保護者等)

<オープンラボタイトル>
FLY×FAMILY
<概要/目的>
 来訪者に自身の研究内容や面白さを知ってもらう。専門的な知識を持たない人にも理解できるようにポスターを作成し、内容を説明する過程で相手の理解度に寄り添った対応や一般化する力を身に付ける。

<方法/企画としての特徴>
@ラボメンバーの研究テーマをまとめたポスターを1枚作成し、研究の概略を説明する。
A6種類のショウジョウバエの変異体を顕微鏡で観察してもらい、一つの遺伝子の変異で、大きく見た目(表現型)が変わることを知ってもらう。

<活動内容/具体的成果>
自分の研究内容をオープンラボに来る方にわかるようにポスターにまとめる。(オープンラボ前日7/16まで)
紹介した内容:【船津】@ショウジョウバエの遺伝子組み換えの方法 A卵巣における代謝制御を明らかにするために、ショウジョウバエの変異体を用いてどのような実験を行うか【外山】@変異体を用いた遺伝子の説明。Aストレス依存的な性的モチベーションの低下のメカニズムの遺伝的な解明方法。【中野】脳機能の一つである「記憶」が長期間維持されるメカニズムの解明戦略。
作成したポスターを掲示し、通りがかった人に対してその説明を行う。(オープンラボ当日7/17)
【中野】1階の受付担当として、行き方のわからない来場者に道順を案内する。(オープンラボ当日7/17)。実際に迷って相談に来られた方に正確に案内できた。どこの研究室から回るべきか相談があり、感染対策として、各研究室の混み具合を確認し、案内できそうな研究室を案内することで対応した。都市環境学部に行きたい学生からの相談では、都立大ホームページを確認し、都市環境学部か開催している棟と部屋を調べ、その案内をした。
【田】@モデル生物としてのショウジョウバエの役割 Aショウジョウバエを用いた記憶・求愛・睡眠・病気・代謝研究の概要説明 B遺伝子組み換えショウジョウバエを用いたヒト疾患関連遺伝子の病原性解明の説明 C細胞遺伝研究室の説明、誘導(勧誘)

<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
 【船津】説明をしながら相手のリアクションを観察したり、相手に直接理解を確認することで、相手の理解度にあった説明を行うことができた。また学術的な言葉ではなく、身の回りにある現象などに例えて説明することで、相手の理解を深めることができたと思う。
 コミュニケーション能力については、発表を通して年代や出身が異なる方々と触れ合うことで強化することができた。
 【外山】簡潔にまとめる力については、研究の大枠を初心者にも分かり易いようにするため、図を用いて分かり易くまとめることができた。説明する力・伝える能力については、相手の学年や、生物学の知識がどの程度あるか聞き、把握したうえでその人に応じた言葉選びを行うことで養うことができた。コミュニケーション能力については、一方的に話すだけでなく、相手の反応を観察することや、質問を引き出すことで養った。
 【中野】私は、作成したポスターを見せながら 1.わかりやすく説明する力を養う、2.説明能力の向上、3.相手の理解に合わせた言葉選びができる が今回の企画の目標であった。しかし当日に急遽、生命科学科の受付を担当することになり、自分の研究を紹介する機会が無かったが、道案内という役割の中で、相手がイメージし易いようにわかりやすい説明ができたと確信している。私の説明で受付に来た方の悩みを解消でき、感謝されることで、やりがいを感じたとともに、説明能力の向上が実感できたことから、前半2つの目標は養うことができたと考える。3つ目は特に研究発表で達成したい目標であったので、後期でも小学生〜高校生までの生徒やその保護者に研究内容を説明する機会があるため、その場を利用して相手の理解に合わせた言葉選びを意識することが課題である。また、他3人の話を聞いて、今回の企画内容のショウジョウバエの変異体を観察してもらい遺伝子の不思議を体感してもらう企画は成功であったと感じた。学生がかなり食いついてくれたと聞いたので、この企画内容で良かったと思った。
 【田】目的である1.簡潔かつ分かり易く研究室と研究内容を紹介する、2.状況に応じて伝え方を工夫する話し方を学ぶ、において大体達成する事は出来た。というのも、一番失敗した点として、「来場者は必ず何かしらリアクションしてくれる」という先入観のせいで初めの説明にかなり手こずってしまったからだ。どの年代層に対しても、その人にあった説明の口調や内容を変えながら話す事に力を入れたのだが、何も反応を返してくれない人が多すぎて相手がそもそも理解しているのか興味があるのかすら分からない状態だったため、此方側も次のアクションを取りづらくなってしまった。故に簡潔かつ分かり易い説明は出来たのだが、自分の思う100%の力は出せなかった気がする。コミュニケーションを取りながら相手からの質問を引き出して受け答えが出来たのだが、相手の理解度を理解しきれなかった気がする。自分の質問内容にも問題があると思うので、次までに友達に聞いたり今一度考え直したいと思った。

作成したポスター
説明の様子(船津)
説明の様子(外山)
受付の様子(中野)
説明の様子(田)
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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