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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 地域のみなさんを対象としたアウトリーチ活動A:日向緑地に棲む生物の観察会
実 施 者: 坂部尚隆・高岡愛・深町美智・鈴木航・志賀優・久留島宏明・矢島拓也・鈴木理滋・高橋俊樹
実施場所: 松木日向緑地・8号館イニシアチブスペース
実 施 日: 2012年 8月 5日
対  象: 地域の皆さん21名(親子連れ、お子さんは小学1〜6年生)

<概要/目的>
本企画では、竹林や雑木林、池、草地などの環境が混在し、多くの生物の観察が可能である日向緑地の散策や簡単な講義により、身近に棲む生き物の紹介を行い、地域の皆さんに生物への関心を持ってもらう機会を提供する事を目的とした。
<方法/企画としての特徴>
日向緑地の散策を、企画者による解説を交えながら行い、その後イニシアチブスペースにて、まとめ講義をクイズ形式で行った。また、緑地散策と講義で使用する、緑地の紹介とクイズを掲載した冊子を作成し、対象者へ配布した。









<具体的成果>
散策や講義を通して、対象者の、特に小学生に生物の多様性をより身近に感じ、生物への興味を抱くきっかけとしてもらえたと思う。また、企画者は、研究によって得た知識や技術を地域の方々へ還元し、新たな課題や疑問を発見する機会になった。
<みなさんの声>
* 良かった点
・ いろいろな生き物の説明など、詳しく教えていただいてありがとうございま   
した。
・ 話がとても面白かった、虫を捕るのが特に楽しかった。
・ クイズが楽しかった様です。
・ 学生たちの対応がよかった(多数)
* 改善すべき点
・ 特になし(多数)
・ 今後も継続的に企画を実施してもらいたい
* 企画の感想など
・ 今回の企画に満足(多数)
・ 今後このような企画があれば参加したい(多数)
・ 身近な所を巡って、普段は気づかないような昆虫などが見られて面白かったです。
・ 普段、このように自然観察をする機会がないのでとても楽しめました。ありがとうございました。
・ いっぱいおしえてくれてありがとう。
・ 楽しかったです。またぜひ参加したいと思います。
・ ?がいっぱいあったので教えてくれてありがとうございました。
・がんばってべんきょうしてしゅと大にはいる
<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>

今回は、小学生を中心とした一般の方を対象としたため、説明の内容や紹介する生物の吟味などが難しかったが、対象者の食いつきはよかった。対象者の側からも多くの質問が得られ、今回掲げた目的に沿うような企画になったと思う。
企画実施までの過程については、今回は実施直前にあわてて準備をするという面が多くなってしまったため、次回からはある程度余裕をもたせたスケジューリングを心がけたい(坂部)

とても有意義な企画であり、冊子の作成などもやりがいがあった。緑地散策はその時その時で見られる生物や各々の発見が異なるので、無限の楽しみ方があると感じた。子供達にとっては、夏休みのいい思い出の一つになったのではないかと思う。(深町)

一般の方々へ説明することで、今まで得た知識をもう一度確認することができてよかった。また与えられた課題をこなすのではなく、一から企画を練らなければならないため大変だったがとてもいい経験になった。(矢島)

参加された方々が大人も子供も含めて、こちらの予想以上に興味を持ってくれて、こちらも楽しく説明できた。また、みんなで企画を考える中で、新しい知識を得られたり、イベントを行うのに必要な様々なことを経験でき、こちらにとっても有意義だった。(久留島)

企画当日の段取りや冊子作成等の事前準備は今回リーダーを務めてくれた坂部さんを始め、皆で良く考え、小学生のお子さんという対象にあった適切な企画にすることがでた。また様々な研究対象を扱っているスタッフが集まっていたので、子どもたちの興味関心に合わせた説明を一人一人にできていたのが素晴らしかった。体長不良を訴え早退してしまったお子さんがいた。保護者の方やお子さん自身に対して十分な注意喚起はしており、その後散策から離れスタッフ同伴で休憩をさせた対応は非常に良かったと思う。しかし私たち企画者側でもう少し子どもたちの体調に気を遣い、体調を崩す前に適切な処置をできればなおよかったと思う。こうした経験を今後のアウトリーチ活動に活かし、次回はさらに良い企画にしていきたい。(鈴木航)

子供だけに限らず、大人の方々も興味を持って様々な質問をして下さったので、本企画の目的は達せられたと思う。また、企画立案から実行までの過程を学べたのは、私にとって非常に良い経験になり、面白かった。緑地散策中、参加者が多かったため、一人で大人数を説明するのが大変だった。ここを踏まえ、今後このような企画をするときは、班分けをして少人数で回るほうが良いのではないかと思う。更に、今回子供の方も参加していたため、難しい表現を使用しないで説明するのが非常に大変だった。日ごろから、分かりやすい説明を心がけようと思った。(鈴木理滋)

企画参加者全員で綿密に企画を吟味したため、子どもだけでなく父兄の方々にも楽しめる内容にできた。普段自分たちが研究している動植物を中心に、緑地にいる生物について詳しく調べて一般の方々に紹介することで、自分たちが持つ知識の再確認になったと同時にわかりやすく伝える能力を養うことができたと思う。企画を実施した際、途中で体調不良のため早退してしまった子どもがいたが、スタッフの一部が同伴して迅速且つ適切な対応ができたためか、その子どもは帰宅後大事に至らずすぐに回復したとのことで安堵した。スタッフの人数や、対象者へいかに気を配るかが次回の課題になると思われる。(志賀)

実施当日は自身の実験のため参加できなかったが、前段階の準備では、ルートの考察や企画内容を他の学生と吟味することができたと思う。小学生以下の児童が多かったため、危険予測が難しく、行動範囲を考える段階では苦労したが、企画時の感想等を聞き、成功したことに安心している。(高岡)
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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