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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: オープンラボ 細胞生化学研究室
実 施 者: 林下瑞希 早川万紀子 野口あや 高橋俊樹 鈴木理滋
実施場所: 9号館481B教室
実 施 日: 2012年 8月 18日
対  象: オープンラボ来場者

<目的>
 一般の方々、特に高校生に生命科学分野への興味・関心を持ってもらい、且つ我々の研究への理解を得ることが本企画の目的である。また、ポスター作成や口頭で自らの研究の説明をすることで、企画者のプレゼンテーション能力、コミュニケーション能力の向上を図る。

<活動内容>
@培養細胞の顕微鏡観察
 当研究室で実際に使用している培養細胞の観察を行った。培養細胞の形態を観察をしてもらい、細胞の特徴や細胞周期について説明した。

A研究室案内
 来場者に研究室の実験風景などを見てもらった。

B研究紹介
 当研究室が行っている研究(細胞内における蛋白質品質管理、細胞内情報伝達、細胞周期制御)と細胞生物学の基礎的な知識をポスター及び口頭で説明し、質疑応答を行った。

<具体的成果>
 基礎的なことから最先端の研究内容まで紹介することで、来場者は生物学への興味・関心を持ったと考えられる。また、企画者は研究発表や来場者との質疑応答を通して、研究背景や今後の課題などを再認識できた。さらに、主な来場者である高校生にとって、進路選択の参考になったと思われる。


<感想/課題>
 来場者は主に高校生及びその保護者であり、元々生物学への興味や関心を持っている方が多かった。発表した研究内容には少し複雑なものも含まれていたが、度々それに対する質問も受け、来場者には更に興味・関心を持って頂けたと思う。研究室案内では、研究室内の機材やそれを用いた実験方法に関する質問もあり、初めてみる研究室の日常の様子を楽しんで頂けたようである。また、今回自らの研究内容を紹介したことで、今まで見落としていた疑問点が浮上したり、知識の再確認をすることができた。さらに、同じ内容を何度も発表することでプレゼンテーション能力の向上ができたと思う。
                                   (林下)
 生物の専門知識を持たない方々に、研究内容をわかり易く説明するのは難しかった。しかし、回数を重ねるごとに、どの言葉で、どの順番で話せばよりうまく伝わるかがわかってきた。高校生からは、研究についての質問の他、受験や大学生活、就職についての質問が多かった。彼らにとって、大学生に直接話を聞ける良い機会になったと思う。
                                    (野口)
 オープンラボの来場者に我々の研究内容を説明するのは非常に大変であった。身近な現象から研究内容までの話の道筋を説明するのが難しかったが、回数を重ねることで少しずつ改善されたと思う。また、オープンラボの来場者が予想以上に多く、研究室に収まらず、廊下で長く待たせてしまった。更に、来場者の方で体調を崩されてしまった方もでた。しかし、ここは臨機応変にポスターを廊下にも出し、廊下で説明したり、扇風機を廊下に出したり、体調を崩された方には涼しいところで飲み物や保健室の場所を説明したり、臨機応変に対応できたのは良かった。今後は発表内容だけでなく、来場者の予想人数、場所、季節なども考え、発表場所も考える必要があると思った。
                                   (鈴木)
来場者の知識量に合わせた説明をすることが難しかった。高校生が最も多く訪れたが、その中でも学年や授業の進度によって知識が異なり、説明内容に幅を持たせることが必要だと感じた。各パネルにつき1人の担当者をつけたことは、それぞれが説明を重ねて質を上げることができたので良かったと思う。しかし、各担当者の説明時間の違いによって来場者を待たせてしまうことが多々あった。次回は次の担当者の説明進度を見てどこまで細かく説明するか考え、また時間が余ったときのための補足説明や豆知識を準備しておきたい。
                                   (早川)
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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