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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: いきもの再発見〜形態と多様性の科学〜(中止)
実 施 者: 岡島美怜 川口達也 塩入直也 志賀優 鈴木航 高岡愛 高橋俊樹 萩原進 
実施場所: 
実 施 日: 2012年 8月 16日
対  象: 生物学に興味を持つ高校生名 30名(予定)

<概要・目的>
本企画は、生物学に興味を持つ高校生を対象として、身の回りに有る様々な生物に対しての関心を深めてもらうことを目的とした。8月16日に企画実施を予定していたが、募集による参加希望者が得られなかった為、企画は中止になった。
以下より実施を予定していた企画について報告する。

<想定していた活動内容>
本企画は午前と午後の二部に分けてそれぞれ異なった内容の企画を実施する。
・午前<フライドチキンから学ぶ ニワトリの骨格の発生と形態>
市販のフライドチキンからニワトリの骨格標本を作製する。使用するフライドチキンチキンは頭部、脚部の一部などを除きほぼ全身の骨格を確保出来るもので、これを炭酸ナトリウム水溶液で煮込み標本にするというものであった。標本作製後は、ニワトリ発生胚の透明標本や企画実施者が作成したヒヨコの骨格標本の観察を行い、それぞれに興味が有る視点からニワトリの骨格について発表させる。
ヒヨコの骨格標本
・午後<日向緑地のいきもの探しウォークラリー>
南大沢キャンバス内日向緑地の生物相を観察する。参加者を数人の班に分け、クイズを交えつつ調査を行う。調査終了後観察した生物の同定を行い、また見られた地点を地図にプロットし緑地の簡単な生物マップを作製する。

<募集方法>
ポスター(下図)を作製し、各高校へメールや持ち込みなどにより高校生に対して参加を呼び掛けた。


<予想されていた成果>
これらの企画はそれぞれ”身近な生物”ということをテーマにしているため、当日学習した内容により知識が深まることに加えて、企画終了後にも参加者に生物学への関心を強くしてもらえることが期待される。

<具体的成果>
企画自体は実施することができなかったが、企画実施者は本企画の計画・準備を通じてアウトリーチ活動のノウハウを得ることができた。また本企画は過去に例がない新しい企画だった為、企画内容について実施者間で話し合いの場を多く設けたので、ディスカッション力を養うことができた。

企画内容については様々工夫を凝らし、面白い企画に出来ていたと思うので、今回の経験をいずれ他の企画に活かしていきたいです。(鈴木航)

予定していた企画内容以外にも、実現可能と思われる企画アイディアが多く考案され、ディスカッションは大変有意義であったと思う。予定していた企画実施日に集中講義が重なってしまい実施日をずらしたことや、企画が中止になった際に使用する教室など一部に連絡が行き届いていなかったことなどがあったので、報告・連絡・相談の重要性を再認識しました。(志賀優)

企画を行う際に重要なことは、まず対象をどのような人に対して行うこととするのかそしてその対象者に有効な企画内容、広告の仕方ということを考えなくてはならないということが分かりました。この企画を通じて、一人で行うのではなくグループで行う大変さと企画として成り立たせるために行わなくてはならない申請書作成など学生生活だけではできなかった体験ができたと思います。(川口達也)

企画を一から組み立てていく中で、開催概要や目的、企画内容を考えながら議論していくという経験は普段の研究生活の中ではなかなか得られないものだと思う。企画をつくる上で、参加者の目線で「参加してみたい」と思ってもらうにはどうしたら良かったのか、情報宣伝の方法をもっと工夫できなかったかという部分を、今後このような企画をする際に反省として活かしていければと思った。(塩入直也)

今回、企画の立案を通して30人という大きくない規模の企画でも準備に多くの時間がかかることや、企画をする側のグループないでの目的の統一等が難しいことがよくわかった。今回参加者が集められなかったのは募集の仕方や、企画の面白さを伝える事が出来ていなかったためだと思うので、今回の経験を生かし次に企画立案を行う際に活かしたいと思いました。 (萩原 進)

今回、企画の内容という点では企画の立案やディスカッションが比較的スムーズにできたこともあり、良かったと思う。それにもかかわらず最終的に企画が実施できない結果になったのはひとえに参加者の募集という作業を軽く見ていたからである。今後の企画では企画の内容だけでなく企画の準備から実施に至るまでの行程をもっと重視するようにしたい。 (高橋 俊樹)

自分たちのできること、できないことを区別しながら企画立案をすることは難しかった。しかし、その分を企画者同士が協力し、工夫することで補うことができたと思う。企画が実施できなかったことは残念だが、この経験を今後の自身の活動に生かしていきたい。(高岡 愛)
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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