TMU logo
生命科学専攻
トップ
「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 細胞遺伝学研究室 オープンラボ 「ショウジョウバエが描くヒトの未来」
実 施 者: 金木茉樹・細木麻衣・松本望来・勝浦絵里子・山川夏菜・白土裕夢・大橋ひろ乃・岡島美怜・井並頌・劉しょう・崔椿・段晶華
実施場所: 8号館 4階エレベーターホール
実 施 日: 2012年 7月 16日
対  象: オープンラボ来場者(主に中高校生)

<概要/目的>
 来場者がショウジョウバエや変異体についての知識獲得を通じ、大学の研究や雰囲気を肌で感じてもらう。企画者は来場者の年齢に応じて分かりやすい説明をし、プレゼンテーション能力やコミュニケーション能力の向上を目指す。さらに自らの研究を振り返り、改善に努める。



<方法/企画としての特徴>
上記の目的を達成するために以下の3つの企画を準備し、行った。

@顕微鏡de観察コーナー
 ショウジョウバエの野生型と様々な突然変異体を用意し、顕微鏡を使って来場者に実際に観察してもらった。その際、突然変異体の形態異常や行動異常について解説し、突然変異体の知識向上を目指した。また、今回初めての試みとしてショウジョウバエの脳の切片を準備し、脳の構造や他の生物との違いを明確にした。
Amovieコーナー
 ショウジョウバエの基礎知識に関するムービーを作成し、楽しく理解して頂く助けとした。効果音を入れたり、説明とともに導入することで数多くの来場者に足を止めて頂くことに成功した。
Bポスター展示コーナー
 ポスターを使い、研究室での研究内容を紹介した。各々が自分の研究を解説する中で、研究を振り返り、来場者にも興味を持って頂ける様務めた。



<活動内容/具体的成果>
 来場者からこれらの企画中に様々な質問を受けた。このことから、来場者はこれらの企画を受けて、生物に対する関心が深まったと考えられる。また、様々な年齢層の方に説明をし、プレゼンテーション能力やコミュニケーション能力が向上したと考えられる。


<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
・前回までのオープンラボを改善し、初めての試みが多かった。ショウジョウバエの変異体知識だけでなく、分子実験についての説明を加えることが出来、来場者の方には様々な情報を提供出来たと思う。また映像や写真を多く準備することが出来たので、来場者の興味をより引き出すことが出来たと感じている。説明の中で視覚的な材料があることが理解の助けになると実感した。(M2金木)
・ムービーに興味を示してくれた人が多く、ショウジョウバエを見ることに抵抗のある人でも楽しんでいただくことができたと思う。来場者は、来年の受験を控えた高校生が多かったため、積極的に進路相談に乗るように努めた。(M2細木)
・今回の来場者は「進学」よりも「研究」そのものに興味を抱いている高校生が多いように感じられた。また、前回の課題であった他者の研究内容についても説明ができるようになったので、今後も積極的に話しかけていき、より多くの方に研究に興味をもってもらいたい。(M2勝浦)
・前年までのオープンラボは、対象者が大学祭と同じであまり高校生やその親御さんを意識してはいなかった。そこで、今回は科学に興味をもってもらうためにムービーを取り入れるなど、新しい催しを加えて行ってみた。ムービーがあることで、会場が華やかな雰囲気になったように感じた。また、ハエの脳の観察はウケが良かった。しかし、来場者がたくさんきてしまったときに、少ない人数でどううまく対応するかが問題である。(M1大橋)
・ムービーの展示、ショウジョウバエの脳の観察など、今回のオープンラボは新たな試みが行われた。来場者にとっては、具体的で、より多くの情報を提供できた興味深い内容だったと思う。また、自身にとっても研究内容等に興味を持ってもらえるように説明する良い訓練となった。(M1井並)
・新しくムービー展示を取り入れたことで、実験方法やハエの行動など静止画ではイメージしにくいことを理解しやすくなった。ただ、担当の説明なしでは理解しずらい部分もあったので、改善が必要である。(M2白土)
・今回のオープンラボを通して日本語の練習にもなりましたし、大学受験を控えている高校生に準備した資料、ムービー、ポスターなどの発表で科学に少しでも興味を持ってもらったことで有意義な時間になりました。(M1崔椿)
・今回は新規の展示として、ムービーとショウジョウバエの脳の観察を設けた。ムービーは音と映像で会場を活気づけた。また主催者側の人数が少なく参加者に対応しきれていない時に、ムービーは足を止めてもらう良いきっかけとなった。しかし説明の担当者がある程度決まっていたので、各々のブースに参加人数の偏りができると対応しきれていないこともあった。主催者一人ひとりが複数ブースの説明を兼ねるということが、改善策としてあげられる。(M1岡島)
・今回は展示の一部にムービーを導入したことで来場者の視覚と聴覚を刺激し、幅広い層の方に足を止めてもらった印象があった。特に高校生以下の来場者は研究内容に強い興味を示しており、これから進路を考える上での良い情報提供ができた。しかし来場者一人一人の興味の対象や知識量は異なるため、主催者は来場者が何を聞きたいかを話しながら感じ取り、相手に合わせた対応をする必要がある。(M2山川)
・今回のオープンラボで私にもいい経験でした。大学院に入ったばかりの私も専門知識の勉強になりました。ムービーを見て説明するのが高校生とその学生の両親にも理解しやすかったと思います。でもポスター発表の内容は高校生にはちょっと難しくないかなと思って今度はもっと優しい内容で来場した方みんながわかりやすいようにした方がいいと感じました。(M1 段晶華)
・来場者にも企画者側にもムービーでの研究紹介が好評で、とても嬉しく思っている。実際の作業を見てもらうことで、高校での知識と大学の研究現場とのギャップを埋めることができたのではないかと思う。しかし、ムービーは興味を引けてもじっくり説明するのには向かないので、説明用のスライドなども上手く活用しなければならないと感じた。(M2松本)
今回のオープンラボは、研究室紹介ムービーとシュウジュウバエの脳の観察を設定しました、生物学に興味を持っている高校生に詳しく、聞きやすい説明をしてあげました、自身にとっては、日本語で研究内容を説明することで、自分の専門知識を深めるいいチャンスになりました。(M1劉しょう)
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
TOKYO METROPOLITAN UNIVERSITY