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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: ときめき☆ひらめきサイエンス(オープンラボ)
実 施 者: 田邉和也、小倉拓也、川上有沙、高杉俊之、福嶋寛美
実施場所: 神経分子機能研究室
実 施 日: 2012年 8月 10日
対  象: 高校生 7名

目的
 私たちが研究対象としているタンパク質や神経細胞を実験を通して高校生に体験してもらい、生命科学のおもしろさを感じてもらう。また研究室の様子を実際に見て感じてもらい、研究生活のイメージをつかんでもらう。


材料・方法
SDS-PAGE、CBB染色
各種細胞観察
 SDS-PAGE、CBB染色に関しては、手を動かしてもらうということに重点をおき、高校生たちに実験を行ってもらった。


活動内容
 始めにスライドを用いて、簡単にタンパク質または神経細胞についての説明を行った。その後、様々なものに異なったタンパク質が含まれていることを実感してもらうために、種類の異なる飲料や食べ物のサンプルをSDS-PAGEしCBB染色して観察した。この際、簡単な実験操作は実際に行ってもらった。待ち時間を利用し、共焦点顕微鏡を用いて神経細胞や培養細胞を観察してもらった。



得られた成果
 この分野の知識がない人たちに、わかりやすく親しみを持ってもらえるように説明する能力が身に付いたと思う。また、決められた時間の中で計画通りに行う計画性も身に付いた。

 
感想・課題など(IAGE事業としての成果・評価を含む)
 高校生に対する研究内容の説明としては、少し細かくなってしまったように思いました。行なった実験については関心を抱いてもらうことができたと感じたので、もっとすんなりと理解してもらえるようなプレゼンテーションを行なうことで、さらに生物学の面白さを感じてもらえると思いました。(田邉)

 実験の操作など、自分の中では当たり前になっていることを教えるということに難しさを感じました。高校生の初めて行う実験操作を不安げにやっている姿や、細胞を見て驚いている姿を見て、少しはこの分野や実験のおもしろさを伝えることができたのではないかと感じました。(川上)

 私たちが普段何気なく行っている実験も何もわからない高校生相手に理解してもらえるよう工夫するのに苦労しました。しかし、それを考えることでより自身の行っている研究を理解し直す機会にもなり有意義でした。また、高校生の進路を考える上で多少なりとも手伝いができたことに喜びを感じました。(小倉)

今回のオープンラボでは神経細胞,培養細胞の観察及びSDS−PAGEを用いたタンパク質分析を行った。しかしタンパク質分析に関しては,事前実験にて,使用予定のサンプルのタンパク質が出現しない等,条件検討が若干不十分で,準備不足な部分があった。しかしながら実験全体では,細胞観察等の実験の楽しさを伝え,研究を身近に感じてもらうという目的は達せられたように感じた。特に高校生達に実験方法を説明する際は,より判りやすく伝えようと努めたため,自分の知識を深めるいい機会になったと思う。(福嶋)

わずかな時間をもって,どれだけ内容を理解してもらえたかはわからない。しかし,結果はきれいにみえたので楽しんで貰えたとは思う。反省点は,高校生とのやりとりが十分ではなかったことである。しかし,今回の趣旨は研究や実験の雰囲気を味わって,楽しんでもらうことだと思う。その必要最低条件は満たされたのではないかと考えている。次回,機会があれば高校生と対話して質問を引き出していきたい。それが楽しいだけでなく,より高校生のためになる体験に繋がると信じている。また,質問がでてくることで,自分に足りない点を気づかせてくれるいい機会になると思う。今回はせっかくの機会を生かしきれなかったことを反省している。(高杉)
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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