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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 大学祭オープンラボ 「身近な微生物を見てみよう!〜顕微鏡で見える世界〜」
実 施 者: 福島俊一・清水隆之・佐藤皐輝・西原亜理沙
実施場所: 8号館 438・439・411号室
実 施 日: 2012年 11月 3日
対  象: 大学院参加者

<概要/目的>
本企画を通して、微生物という身近なのに身近に感じられない生き物について、広く来場者の興味を喚起することを目的とする。また、高校生以下にはまだ大学生活や研究のイメージというものが薄く、研究室学生との交流によって、直接目で見て雰囲気を感じ取ってもらいたい。加えて広く一般に対して、来場者の興味や知識とフィックスした形で基礎研究の重要さ、面白さを伝える。

<方法/企画としての特徴>
1. 身近な微生物の培養と観察
納豆菌や乳酸菌、人の常在菌を培養しておき、試験管、プレートのコロニー形成、および顕微鏡観察という形で展示した。
2. 遺伝子改変を行った細菌の展示
当研究室で培養している光合成細菌や色素合成変異株を展示・説明した。
3. ポスター展示
大学院生の学会での研究ポスターなどを張りだし、研究はどのような場で発表するか、そして何を研究しうるかを紹介し、解説した。

<活動内容/具体的成果>
学生による親しみやすいプレゼンテーションと、視覚的に分かりやすい顕微鏡観察やコロニー観察によって、広範囲の年齢層の来場者の興味を喚起した。これにより、大学研究と一般の距離を縮めることができた。加えて、多くの高校生や中学生が来場し、自分の大学選びや進路選択の相談に乗ることができた。学生が体験してきた大学生活や研究の楽しさを伝えられ、中高生の指針となったことが期待される。

<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
来場者によって、研究者の創造の及ばない新たな見方があることに驚いた(普段は研究対象としか見ていなかった糸状の光合成細菌に、『アクセサリーみたい』との感想を受けるなど)。よって、我々企画者は、より広い視野で展示を工夫することで、より多くの来場者に興味を持って貰えることができるはずだと考えた。それを踏まえて次回以降では、生の研究に触れていただくためにも、生きている菌を用いての色素抽出や運動性試験などの公開実験やデモを行っていこうと思う。(福島俊一)
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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