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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 分子遺伝学研究室オープンラボ「大腸菌とシアノバクテリア」
実 施 者: 藤原弘平、岩舘佑未、高木光、倉田竜明、川口達也、北村麻衣子、西山英里、石川美咲、岩崎航大、栗尾洋平
実施場所: 8号館247
実 施 日: 2013年 7月 14日
対  象: オープンラボ来場者、特に高校生

<概要/目的>
当研究室が使用している大腸菌やシアノバクテリアは高校までの生物の授業ではあまり深く取り扱わないため、生命科学系の分野に進学しようとしている高校生も、あまり詳しくは知らない。そこでそれらの菌体を実際に観察したり、実験を実演したりしてもっとよく知ってもらう。また、その展示とからめ、遺伝子とはどのようなものなのか、現在、当研究室で行っている大腸菌遺伝子操作はどのような方法なのかを解説し、興味を持ってもらう。

<方法/企画としての特徴>
大腸菌やシアノバクテリアは普段実際に見る機会が少ないため、実際に見てもらう。また、大腸菌やシアノバクテリアを使ったすぐ変化が分かる三つの実験を実演する。一つ目は大腸菌からDNAを抽出する実験、二つ目は遺伝子組み換えをした大腸菌としていない大腸菌の性質の違いを見せる実験、そして三つ目はシアノバクテリアの細胞破壊実験である。どれも3分以内に反応が分かる実験であるため、研究内容を説明しながら変化を間近で観察することができる。
<活動内容/具体的成果>
午前中は想定していた人数以上の高校生が来てくれたため、人出が足りなくなる事態もあったがおおむね予定通りに進行できた。DNAの抽出実験は実際に高校生にやってもらうことで遺伝子について興味を持ってもらえたようだ。遺伝子組み換えの話は少々難しすぎたかと思っていたが、生物系の大学を志望している高校生は分かってもらえたようで、ときどき鋭い質問が飛んできてこちらが冷や汗をかく場面もあった。シアノバクテリアも、あまり日常生活には馴染みがなく、今回初めて知ったという声もあった。

<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
石川美咲
今回、試薬の調整など実験の準備に追われる面もあったが、当日の高校生たちがとても楽しんでくれて、実演形式の展示は成功だったと感じた。内容面については、私が担当した部分では高校生にとって少し難しい内容だったかなという印象だったため、次回のオープンラボではもっと難易度を下げた分かりやすい説明を心がけようと思った。

岩崎航大
オープンラボを通して、私たちが日頃から行っている研究を一般の方々へ説明することの難しさを感じました。普段は体験することができないような企画であったので、一般の方々に対して我々の研究を理解してもらうためより一層丁寧に説明することができたと思います。
企画した実験を通して、一般の方々に遺伝子を取り扱うということについて理解してもらえ、その楽しさを伝えられたと思います。
   
栗尾洋平
オープンラボを通してスケジュール調整の難しさを知った。また当日は高校生と交流ができ、高校時代に自分が何をやりたかったのか、どんなことを想像して大学に進学したのかを思い出すことができた。課題としては、高校生が聞きたいことと自分たちが用意しているものにはずれが生じていることがあることが判明したので、次回以降このような機会があれば、改善していきたい。

川口達也
例年とは異なり実験や視覚的な資料を使うことで訪問していただいた方への十分な理解につながったと感じられた。また、オープンラボでは実際に学生に大学生活とはや進路についての相談が多いことから、次回のオープンラボではその点を踏まえての企画を考えていきたい。

高木 光
今年の企画は例年とは異なり、実験を体験してもらうような形式で訪問者の方に遺伝子の取り扱いなど理解してもらえたと感じました。また、次回以降としましては実験や研究についてだけではなく、訪問者の方の話を聞くような機会も設けていけるような企画を考えていければと思います。

藤原弘平
今年は昨年とは趣旨を変えて体験型の企画にしました。昨年と比較して研究室に訪れてくれた高校生、中学生には体験型の企画のほうが好評だったように思います。次のオープンラボも体験型の企画をおこないたいと考えています。

倉田竜明
私は今年度に本学に入学したため、オープンラボ企画も今年度から参加した。したがって同研究室の学生などに例年の様子などを聞き、例年よりもより成果が上がるような企画になるように努めた。そのためにより変化が見やすい実験などを体験してもらいながら、かみ砕いたわかりやすい説明ができたと考える。また、私が担当した訪問者の方に文系志望で理系の研究室がどのようなことをしているのかという興味を持っていた方がいて、そういった方々とのふれあいは私にとっても貴重で、またそういう方々が興味を持てるような企画や紹介がうまくなればより良いと考える。
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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