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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 高校生による研究計画の中間発表及び実験準備 -埼玉県立熊谷西高等学校アウトリーチ-
実 施 者: 栗下大三、志村智、山崎卓哉
実施場所: 埼玉県立熊谷西高等学校
実 施 日: 2013年 7月 30日
対  象: 熊谷西高等学校の生徒16人

<概要/目的>
 今回は、生徒に自分達の研究計画についてプレゼンテーションしてもらい、生徒同士で質疑応答を行うことで互いの研究について議論を行う。その後大学院生と教員を含めてさらに議論することで今後の研究計画を組み立ててもらう。これらの過程を通して生徒達には自分たちの研究を発表するための論理的な思考を身につけてもらい、プレゼンテーション能力や他者の発表に対して質問や意見をする発言力を鍛えてもらいたい。また、発表後には今後行う実験で必要になる試薬の調整や各実験の準備を行う。
 上記内容の企画を実施することにより、企画者自身の説明能力、情報発信能力の向上を図る。また、本企画は、発生プログラム研究室の福田准教授がSSH『スーパーサイエンスハイスクール』に指定されている熊谷西高校で実施する講義の一貫として行われる。

<活動内容/具体的成果>
1.高校生による研究計画の中間発表
2.発表に対して教員・院生からの質問・助言等
3.これから行う実験で必要になる試薬の調整


<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
今までの、活動を経て生徒達が論理的な思考を身につけている過程を実感することができました。しかしながら、未だ仮説や実験の条件に対する根拠が甘かったりしたので、そのあたりの考えを更に深めて欲しいと思いました。2回目の試薬調製という事もあり、生徒の自主性を重んじて、出来る限り彼ら自身に任せるようにしました。今回は少しの助言でも、ちゃんと試薬を扱うことが出来ていて彼らの成長を感じました。(山崎卓哉)

まだまだ論理が甘い部分も多かったが、そのような指摘をするとその後の協議の時間でよく班議論をしていろいろと質問してくるなど、研究に対して非常に前向きに取り組んでいる姿勢が見られるのはいいことだと思った。一度目に比べると実験の手順もスムーズになっており、生徒の成長を感じることができた。このような過程を見ると企画を行うことの意義を強く感じることができた。(志村智)

これまでに複数回ディスカッションを行った。今回の生徒のプレゼンテーションは各々のチームが「なぜその研究をやるのか」という根本的な疑問をきちんと説明しており、それを導くための実験を計画していた。論理的に考えるという事は研究ではもちろん必要であるのだが、実社会にでるにあたっても極めて必要とされる思考である。この課題に苦戦しながらもチームで考え、議論する事で互いに高め合う事を楽しんでいる様に見受けられ、企画者である我々も学ぶ事がとても多かった。(栗下大三)
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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