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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: ニワトリ胚骨染色実験 -埼玉県立熊谷西高等学校アウトリーチ-
実 施 者: 栗下大三、志村智
実施場所: 埼玉県立熊谷西高等学校
実 施 日: 2013年 6月 23日
対  象: 熊谷西高校の生徒16人

<概要/目的>
 本企画は、発生プログラム研究室の福田公子准教授がSHH(スーパーサイエンスハイスクール)に指定されている熊谷西高校で行う特別講義をサポートする為のものである。前回の企画に引き続き、今回の企画ではより実践的な研究方法を考える訓練を行う。

<方法/企画としての特徴>
 この企画の中では受講生に自分達で研究テーマを作り実験してもらう。そのために前回は実験に用いる試薬の調整や、基本となる実験手法を身につけてもらうことを目的としていた。今回は前回に引き続きニワトリ胚を用いた実験手法を身につけてもらう。
 また、今後の研究についても議論を行い、今まで習った方法でどのような生命現象の解明に取り組めるのかを考えてもらう。

<活動内容/具体的成果>
 ニワトリ胚の培養方法や、胚を用いた実験法について実演を通した指導を行った。
 生徒の班ごとに今後の研究テーマや計画についてディスカッション後、プレゼンテーションを行ってもらった。その際に具体的な質問や指摘をすることで、さらに研究について議論を深めるように指導した。


<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
この企画は通じて、高校生に自分たちで考えてもらうことが重要であると考えている。そのための指導の仕方はただ解答を教えるのではなく、高校生に自分たちの答えに辿り着いてもらうように教えるため難しく感じた。しかし高校生のモチベーションは高く、少し問いを投げかけると自分たちで議論を積極的に行っていて、非常に有意義な時間になったと思う。このような企画を通して、このように生徒たちが自分たちで考えて議論することは非常に重要なことであると感じた。また、それだけ生物に興味を持ってもらえてることを実感して嬉しかった。(志村智)

今回でほぼ研究内容を決定する事ができた。生徒たちは分節メカニズムや卵外培養、栄養と胚発生等のテーマを自ら考え、それぞれ仮説をたて、検証する実験も考えていた。しかし、理由も前提も無い実験を考えている班もあったため、ディスカッションに時間を要した。改めて研究のプロセスを伝える難しさ、それを生徒に内面化させる事の重要性を感じた。(栗下大三)

©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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