TMU logo
生命科学専攻
トップ
「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 植物環境応答研究室(光合成微生物グループ)オープンラボ
実 施 者: 西野真悠
実施場所: 8号館287教室
実 施 日: 2023年 8月 12日
対  象: 生命科学科の大学説明会に参加した中学生、高校生とその保護者、引率者

<概要/目的>
【概要】
生物学に興味がある高校生に向けて、当研究室の研究内容をポスターと実験を用いて説明し、シアノバクテリアの光応答や研究活動に興味を持ってもらう。

【目的】
対象者に対して
・光について知ってもらう。
・光の面白さ、光を巧みに利用する生物の面白さを知ってもらう。
・当研究室の研究の一端に触れてもらい、研究というものをイメージしてもらう。
・生物を学ぶには、物理、化学の知識が必要になることに気づいてもらう。
・高校での学びと結びつけてもらう。

企画者に対して
・自身の専門分野を、知識がない方に向けてわかりやすく、かみ砕いて説明する能力を養う。
・コミュニケーション能力を向上させる。
・情報を端的に説明したポスターを作る技能を高める。

<方法/企画としての特徴>
@ポスターを作成し、口頭で説明する。
Aミニ実験を行う。
A:手持ち分光器を用いて太陽光の吸収スペクトルと、葉を乗せた時の吸収スペクトルを測り、葉は緑色の光を反射していることを実感してもらう。
B:抽出した光受容体を用いて、当てる光により、色が変化する様子(光変換)を観察してもらう。

<活動内容/具体的成果>
事前準備ではポスター作製と、ミニ実験のデモを行った。高校の教科書を用いて、高校で学習する内容と研究内容をどのように関連付けるべきか考えた。
7月17日のオープンラボも参加したので、その反省を踏まえた伝え方ができた。ポスターでは私自身の研究については直接は紹介していないので、どんな研究をしているのかという質問がよくあった。自身の研究を専門外の方へ説明する機会はなかなかないので、良い練習になった。来場者は午前18名、午後28名だった。

<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
今回のオープンラボでポスターに示した内容は、研究内容を、高校での学ぶ事項と関連付けて示すことができたので、理解しやすい内容になったと思う。来場者の学年に合わせ、まだ学習していない事項や専門用語はなるべくかみ砕いて説明することで、研究に興味を持ってもらえるよう努めた。また自ら来館者に積極的に話しかけ、研究紹介だけでなく、大学生活の話や受験についても話すことができた。

企画者が一人であったこともあり、来場者一組の対応中に、他の組がいらっしゃった場合、対応できずにポスターを一目見て離れて行ってしまう場合があった。企画者は二名ほどでやれたら、より良かったと思う。同室でオープンラボを行っていた他の研究室の展示では、来館者が見たり、参加したりできるものが置いてあった。ポスターだけでなく、一目で来館者の興味を引くものを用意するべきだった。例えば、顕微鏡でシアノバクテリアや精製した結晶を観察できるブースは用意できたかもしれない。さらに、来場者と話していると、研究内容だけでなく、なぜその研究をしようと思ったのかや、大学生活について興味を持っており質問される方がいた。Q&A形式でそのような問題に答えるブースを作成していたらより良かったと思う。

作製したポスター


ミニ実験Aの様子
葉の吸収スペクトルの測定



ミニ実験Bの様子
光受容体の光変換

©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
TOKYO METROPOLITAN UNIVERSITY