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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 南大沢の小学生を対象とした自然教室@ 夏の日向緑地の散策
実 施 者: 三浦智世、西野楓、松本翔一、村上勇樹、松尾知実
実施場所: 首都大学東京8号館イニシアチブスペース、松木日向緑地
実 施 日: 2013年 8月 10日
対  象: 南大沢在住の小学生とその保護者(11名)

<概要/目的>
松木日向緑地に生息する動物・昆虫・植物の生態について、小学生向けの簡単な講義を行う。講義後、日向緑地散策を行い実際に日向緑地の自然を観察してもらう。この企画を通して、自然に対する興味と関心を深めてもらう。

<方法/企画としての特徴>
緑地に入る前に動植物に関する講義を行った。講義は松木日向緑地で見られる植物、動物に関する説明と昆虫を捕獲するトラップの作り方の説明を中心に行った。散策時の観察の手助けと講義内容の理解のために、昆虫トラップの作り方と緑地で観察できる植物についてまとめた資料を参加者に配布した。
講義終了後、緑地に向かい散策を行った。散策では講義で説明した動植物を中心に観察をしてもらい、企画者が適宜解説を行った。参加者の小学生全員に事前に仕掛けたカブトムシ捕獲トラップの捕獲状況を見てもらい、新たに緑地内でカブトムシ捕獲トラップを仕掛けてもらった。

<活動内容/具体的成果>
今回の企画では参加者の小学生が積極的に自然観察や昆虫採集を行っており、自然に関する知識を深めてもらうことができたと思える。また、企画者は講義内容の作製のための事前学習によって、研究に生かすことのできる生態学的な知識をつけることができた。

緑地散策時の様子


<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>

今回の緑地散策の参加者は昨年の同企画に参加してくれた方々が多かったため、積極的に講義内容に質問してくれたり、緑地で観察や採集に励んでくれるなど、こちら側としてもとてもやりがいがある企画となった。前回・前々回の緑地散策と講義内容や散策ルートがかぶらないように考えるのは大変ではあったが、松木日向緑地の動植物について改めて学び、新しい知識を得ることができたので自身の研究に大いに生かせる経験となったと思う。
(三浦智世)

本企画に参加してくれた人たちは皆積極的で、非常にやりがいがあった。昆虫トラップなど準備するものはあったものの、子供達はとても楽しんで学んでくれたと思う。ただ、散策の途中でルート付近にスズメバチの巣が発見されたので事前準備の時にもう少し気をつけるべきであったと思う。(松本翔一)

本企画の対象は小学生だったため、参加者が楽しく学べる企画内容を考えることが難しかった。当日は、講義と散策の両方で、参加者が積極的に参加し、意見や質問を挙げていたため、「楽しく学べる企画」となっていたと思う。
本企画の準備において、自分の持っている知識や考え方を、どう噛み砕いて伝えるか考えた経験は、自分の研究内容を説明する時などにも役立つだろう。
トラップを仕掛ける予備実験などに時間がかかった。想定外の事態になった場合も含めて、余裕を持って準備に取り掛かるべきであった。(松尾知実)

本企画の参加者の多くが、昨年度の夏にも似たような企画に参加していたため、新たな内容を組み込まなくてはならず、それを考えるのには苦労した。また事前準備に関しても、計画が漠然としていたということもあり、トラップの設置等どうしても直前にやらなくてはならないものが多く、少なくとも余裕を持ってできたとは言い難かった。やはりなかなかに無理のある企画であったので、次の機会ではこの反省を生かして、より一つ一つのプロセスを具体的に計画しようと思う。
しかし、当日は予想よりはるかに参加者の反応も良く、途中スズメバチに関する警告が遅れた場面もあったが、ほとんど問題なく進行した。少なくとも一部の参加者には自然と戯れる楽しさを感じてもらえたという手ごたえはあったので、非常にやりがいはあった。(村上勇樹)


参加者の子どもたちがとても楽しんでくれていたので、目標の大部分が達成できていたと思います。今回は、先方からの希望もあり、昆虫採集のトラップを実際に仕掛ける作業を子どもたちと行いました。事前にスタッフのみで仕掛けた際にできた昆虫が少なかった事と、当日に仕掛ける木を事前に選択しておくべきだったことが反省点として挙げられます。しかし、作業は参加した子どもたち全員が行う事ができ、トラップを設置する手順をしっかりと指導できたことに満足しています。服や手が汚れることを気にも留めず、意欲的に参加している様子が印象的でした。
トラップ以外に関する質問も多くありました。子どもたちの向学心に少しでも応えることができる企画であったことを嬉しく思っています。
(西野楓)
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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