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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 南大沢の小学生を対象とした自然教室A 夏祭り出張自然教室
実 施 者: 三浦智世、西野楓、松本翔一、村上勇樹、松尾知実、藤本夏鈴(卒研生)
実施場所: ローレルスクエア南大沢 コモンズホール
実 施 日: 2013年 8月 24日
対  象: 南大沢のマンション、ローレルスクエア南大沢に住む未就学児〜小学生

<概要/目的>
団地の夏祭りのコーナーの一つとして、団地に住む小学生以下の児童を対象に植物を用いた工作教室と植物標本作成を行う。先に行う緑地散策に参加できない児童や、あまり植物に興味がない児童にも夏祭りという気軽に着やすい機会を通して自然に関心を持ってもらう。


<方法/企画としての特徴>
未就学児〜小学校低学年生向けの工作として、植物の葉や種子を使ったスタンプや葉の葉脈の写し取って絵を作ってもらう。工作を通して、植物の名称や、種ごとの構造の違いなどを学んでもらえるようにする。
また小学校高学年生向けに植物標本作成キットを用いた植物標本作成を行う。参加者には乾燥させた植物を用いて大学の研究で扱う標本と同じような標本と学名ラベルを各自作ってもらう。

<活動内容/具体的成果>
普段あまり外で自然の植物に触れる機会のない児童にも気軽に来られる団地の夏祭りという機会を通して、自然への興味を持ってもらえることができた。高学年生向けの標本作成では、植物の種ごとの形態の違いやそれぞれに和名や学名というものが存在するということ、また植物標本を作製することの学術的な必要性やを説明することで、より植物への知識を深め、私たちが行っている研究について学んでもらえた。
企画者は工作材料、標本材料を野外で調達する段階でさらにフィールドでの知識を深めることができた。






<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
本企画では植物をメインとしたため、どれほどの子供達が興味を持って来てくれるか予想が出来なかったが、実際には多くの子供達が参加してくれた。未就学児が多く上手く植物に興味を持って貰えるか少々不安であったが、皆楽しそうにスタンプや擦り出しをやってくれた。こちらとしても、対象年齢に応じた接し方の違いなどを学ぶ良い機会になったと思う。(松本翔一)

当日は多くの参加者が集まった。植物と触れ合う機会の少ない児童に、植物に興味を持たせるきっかけとなっただろう。
付き添っていた保護者にも、植物の遊び方や面白さについて伝えることができた。家庭内で、自然に対する子供の興味を育てる機会も多くなれば良いと思う。(松尾知実)

本企画は植物標本作成などといった、自分たちの知識を還元し、自然について「学んでもらう」ための内容がメインであったため、夏祭りという娯楽の場に果たして合うのか心配であったし、どれだけの方が参加してくれるのかについても完全に未知数であった。
しかし当日は多くの参加者が集まり、多くの方に植物とふれあってもらうことができた。普段当たり前に目にしているせいで気づきにくい植物の面白さを、多くの人に伝える良い機会となったのではないかと思う。(村上勇樹)

子供を対象に室内で自然に植物に関する催し物をやるというそれまで自分たちがあまりやったことのないような企画であったので、企画内容が実施日までうまく定まらず前日まで準備作業に追われることになったのが反省すべき点である。しかし当日は多くの参加者が集まり、植物への興味を示してくれたのでよかったと思う。
(三浦智世)

緑地散策に参加することができない子にも何か活動して欲しいというニーズに答える目的で行った企画でした。当日は、友達同士で複数人同時にブースにやって来た子どもが多く、開催場所が自宅マンションであることも相まって、非常にリラックスした様子で参加してくれているようでした。私は植物を使ったスタンプのブースを担当しました。やり方や物の取り扱い等を先に説明した後は、参加児童の自由な発想と自主的な活動に任せ、必要に応じてアドバイスや植物の特徴を解説する形で進行しました。
保護者からは、「普段は植物を持ちかえられても、外に捨てて来なさいとばかり言っている。けれども、こんな活用法があるなんて。」と意識が変わったという意見をいただきました。
(西野楓)
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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