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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 高校生による研究成果の最終発表会 -埼玉県立熊谷西高等学校アウトリーチ-
実 施 者: 栗下大三、志村智
実施場所: 埼玉県立熊谷西高等学校
実 施 日: 2013年 10月 6日
対  象: 熊谷西高等学校の生徒16人

<概要/目的>
 本企画では、これまで半期にわたり高校生が行ってきた課題研究の発表会を行う。これまでは実験デザインや研究計画に対する指導を中心に行ってきたが、今回は発表とその後の議論を通して科学的なプレゼンテーションの手法を習得することを目的とする。
 本企画は、発生プログラム研究室の福田准教授がSSH『スーパーサイエンスハイスクール』に指定されている熊谷西高校で実施する講義の一貫として行われる。

<方法/企画としての特徴>
 今回は、これまで得られたデータを元に、課題研究のまとめ発表を高校生に行ってもらい高校生同士で質疑応答を行う。その後教員・大学院生を交えた議論を行う。高校生の発表に対し企画者がただ指導を行った。また高校生同士で互いの研究に対して意見し合ってもらうことで発信する他に、考えながら発表を聞くことや他者の研究テーマに対して興味を持ち積極的に質問するなど聞き手としての姿勢も指導した。

<活動内容/具体的成果>
 高校生の発表を聞き、なぜその研究を行うのか、結果からどのようなことが考えられるのか、どのような実験が足りていないかなど、発表の論理に対する指導と、実際のデータの示し方など実践的な発表技術に関する指導を行った。
 また、高校生同士の議論も活発なものとなっており、積極的に発言する姿勢や、他者の論理を整理して理解する能力なども身に付いていると感じた。

<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
 約半年に渡る企画であったが、初期と比べ高校生の質問が高度なものとなっているのに驚いた。後でこちらから質問しようとしていたことが先に聞かれることも多く、論理をよく理解して質問できていることが分かるような議論だった。また、個々の質問する姿勢も非常に積極的になっているのを感じ、現代の学生に足りないと言われている積極的発言力も良く身に付いたのではないかと思う。これらの企画を通して、高校生の成長をよく実感することができ、それは非常に喜ばしいことであると感じた。今後はさらに多くの高校生に対してこのような企画を行うことで、多くの生徒に自主的な能力を身につけて欲しいと思った。(志村)
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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