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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 細胞の中身を見てみよう
実 施 者: 吉田夏緑、手捲萌乃、滝友菜、玉谷京輔、恩田伸乃佳
実施場所: 8号館287教室
実 施 日: 2023年 11月 3日
対  象: みやこ祭に来場された方々(小学生〜大人、計16名)

<概要/目的>
ブロッコリーのDNA抽出実験や様々な展示を通して、科学実験の楽しさを知ってもらうと共に、植物や本研究室の研究内容に興味を持ってもらうことを目的とした。

<方法/企画としての特徴>
【1.ブロッコリーのDNA抽出実験】
ブロッコリーを用いてDNAの抽出実験を体験してもらった。材料には中性洗剤や塩水、70%エタノールなど身近なものを用いた。

【2.卵細胞を構成する細胞小器官の資料展示】
卵細胞を構成する細胞小器官についてのクイズ冊子を作成し、参加者に出題した。使用した資料は、レポーター遺伝子により核細胞小器官を光らせた画像を用いて作成した。難易度は前回の高校生向けオープンラボよりも易しくし、小中学生向きに設定した。

【3.細胞融合方法の展示】
本研究室の特色の一つである顕微授精法の動画を作成し、放映した。

【4.ポスター展示】
企画者らの研究内容に関するポスターを作成し、展示した。

<活動内容/具体的成果>
【活動期間】
~11月1日: 企画、資料作成等
11月2日(14時~16時): デモ実験
11月3日(10時~17時): オープンラボの実施およびその準備・片付け

【参加者によるアンケート結果】
年代:高校生とその保護者が半数以上を占めた。中には小学生や本学OBの来場もあった。
   高校生(62%)、保護者(23%)、小学生(8%)、その他(8%)

一番楽しかったことは?:メイン企画であるDNA抽出実験の満足度が最も高かった。
   DNA抽出実験(92%)、細胞融合方法の動画(8%)

体験内容の難易度は?:約半数が「ふつう」と回答。全体的に見ると難易度は適切であったと考えられる。
   ふつう(46%)、難しい(23%)、易しい(15%)、すごく易しい(8%)、すごく難しい(8%)

感想:「丁寧に説明下さりありがとうございました。」、「植物の卵細胞と精細胞の融合の瞬間を初めて見ました。すごい技術ですね。」、「めちゃくちゃお話しさせてもらって長居しちゃってでもめっちゃ楽しかったです!!!!!」等。


<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
今回のオープンラボではDNA抽出体験を企画した。アンケート結果から、来場者には体験型であった点やDNAを目視できる点で楽しんでもらえたと感じる。また、実験に用いる材料を日常生活で目にするものにしたことにより、実験を身近に感じてもらえたのではないかと考える。自身としては、専門知識のない方にも分かるような説明を意識したことによって、「専門的な内容を一般の方に分かりやすく説明する力を身につける」という目標を達成することができたと考える。ただ、反省点は来場者があまり来なかった事である。これは、開催場所が分かりにくく、宣伝不足だったためと考えられる。次回からは、開催場所までを案内する掲示を作成したり、宣伝ボードやチラシを作成して学内を回ったりなど、たくさんのお客さんに来てもらえるような工夫をしたい。(吉田夏緑)

私は、ブロッコリーを用いたDNAの抽出実験の準備、植物の卵細胞についてのクイズの作成、オープンラボへの呼び込み、自身の研究内容についてのポスター展示の準備などを行った。
DNAの抽出実験については、高校生以下の参加者が多く、DNAや核について専門用語を避けながら、わかりやすく説明するように意識した。また、実験の原理を説明しながら、実験を進めることで、参加者が科学や実験に興味を持ちやすくした。
クイズの作成においては、前回のオープンラボの反省点を活かし、難易度をやや易しめに改善することで、どの年齢層も楽しめるクイズとなった。
今回のオープンラボの良かった点は、どの参加者もDNAの抽出実験を楽しんでいたことと、手厚く実験の補助ができたことである。
今回のオープンラボの反省点は、来場者数が少なかったので、私たちのオープンラボをみやこ祭の来場者に知ってもらう必要があると思った。そのため、次回は看板や掲示物の設置、みやこ祭パンフレットへの掲載など、私たちのオープンラボを認知してもらうことで、さらに参加者を増やしたいと考える。(手捲萌乃)

DNAの抽出体験や顕微授精法の解説、さらに研究内容の説明を通して、目標としていた情報伝達能力がわずかながらに向上したと感じる。特に、自分の研究内容が書かれたポスターをみた来場者の小学生の質問に対して相手がわかるように説明することにより、生物学的知識がない方にとって何がわからないのかが明確になり次の説明にも生かすことができた。
また今回はDNA抽出の実験を行ったが、DNAがわからない低年齢層の来場者を見込んでDNAとはなにかのスライドを作成し展示したことは非常に有意義であったと思う。
今回の企画は大学祭のオープンラボにて実施したが、想像していたよりも来場者数が少なかった。来年度のオープンラボでは、来場者の方が足を運びやすいような場所での実施や案内板の作成によってさらなる集客を見込むと同時に、今回のように企画を楽しんでもらえるように体験型の企画を用意する。(滝友菜)

自分が感じているよりも一般の人は生物に関する知識がないことを知ることが出来た。説明する際に、いかに身の回りのものに近い例えをするかを大変に感じた。これを通じて、知識のない人に伝えるための表現を学ぶことが出来た。
また、宣伝を疎かにしてしまったため次回行う際はポスターや手持ち看板などしっかり宣伝する手法を準備して取り組みたい。(玉谷京輔)

析出したDNAを見て高校生が目を輝かせていたのが印象的であった。DNAの析出実験は視覚的なインパクトが強いため、参加者の興味を惹き、科学に興味を持ってもらうことに適した企画であったと考える。また、研究内容について説明する際に、最初は順序立てずだらだらと話してしまった為、参加者を長く引き留めてしまったが、次からは順序立てて簡潔に話すようにした結果、短い時間で参加者に興味を持ってもらうことができた。本企画によって、研究内容を短い時間で魅力的に伝える能力が向上したと思う。本企画の改善点としては、目立たない場所であった為来場者が少なかったことが挙げられる。途中からポスターによる呼び込みを行ったところ数組が訪れて下さった為、次回は最初から呼び込みを行うと効果的であると考える。(恩田伸乃佳)







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