TMU logo
生命科学専攻
トップ
「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 2023年度植物系統分類学研究室オープンラボ「植物の分類とは何をしているの?」
実 施 者: M1野澤果南 M1木村桜子
実施場所: TMUギャラリー
実 施 日: 2023年 11月 3日
対  象: 大学祭の来場者で、植物系統分類学研究室のオープンラボに訪れる人

<概要/目的>
 牧野標本館で開催されている企画展の一角で、植物系統分類学研究室のオープンラボを開催した。植物分類学とはどのような学問なのか、研究室ではどのような研究が行われているのかを紹介した。企画者として、植物への知識がない人にも分かりやすく、楽しんでもらえるような紹介ができるよう工夫し、オープンラボを訪れる一般の方々に、植物について関心を持ってもらうことを目的とした。

<方法/企画としての特徴>
 植物系統分類学研究室所属のオープンラボに参加する学生が進めている研究に関連した内容のポスターを作成した。植物や系統分類の知識がない来場者にも関心を持ってもらえるよう、調査地の環境や研究対象の植物、野外調査の1日について紹介した。主なポスターの内容は、屋久島採集、フィリピンの植生、植物学者レナード・ゴー、ラオスの植生についてである。ポスターを展示し、ポスターの内容や研究室について説明する他、来場者からの質問に答えた。

<活動内容/具体的成果>

【来場者数】 1,599人

ファイルへのリンク

【アンケート結果】

・        年代
中学生以下:28
高校生:29
大学生・大学院生:23
社会人:135

・        興味を持ったポスター
屋久島採集:50
フィリピンの植生:32
植物学者レナード・ゴー:35
ラオスの植生:30






<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>

 牧野標本館での企画展の一角で実施したため、多くの人に見てもらうことができた。来場者の中には、連続テレビ小説「らんまん」を見て、植物分類に興味を持っている人も多かった。企画展で展示している牧野富太郎博士の功績や標本に加えて、現在、研究室で学生が行っていることを伝えることができて良かった。
 課題点として、メンバーそれぞれが自分の研究に関連する内容のポスターを作成したため、自分が作成したポスター以外の内容について来場者から質問された時、十分な回答ができなかった。事前にメンバーがお互いのポスター内容を確認し、疑問点や質問が来そうな点について、議論していると良かったと思う。
 アンケートに関して、最初はQRコードアンケートのみ用意していたが、年配の来場者も多く、回答数が少なくなってしまうため、シールアンケートも追加した。シールアンケートでは、年代に関わらず、多くの人に回答してもらうことができた。小さい子供がシールを貼ることを楽しんでいる姿も見られたので、良かった。 (野澤果南)

 企画展の一角で行っていたこともあり、想定以上の人数に見ていただけてよかった。課題として感じたのは、来場者数に対してポスターに興味を持ってもらえた人数の比率が低く思えたことである。牧野標本館の企画展の一番奥で、尚且つ全てポスター展示であったので、そこまでの読み疲れや集中力の低下からなのか、スルーされてしまうことが多かった。オープンラボの開催環境的にポスター展示以外のことをやるのは難しかったが、もう少し文字の少ない展示や内容の深さよりもぱっと見のビジュアルで興味を持ってもらえるような展示が考えられただろう。評価に関しては、初めはQRコードからのオンライン上のアンケートを試みた。しかし、携帯を手に持っている人は少なく、回答が集まらなさそうだったので、急遽シールを貼ることでの回答に変更した。そうすることで、当初の方法より多くの回答を得られたと思う。(木村桜子)

©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
TOKYO METROPOLITAN UNIVERSITY