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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 発生プログラム研究室 大学祭オープンラボ ニワトリチーム「たった一つの卵から」
実 施 者: 岡山唯、塩入直也、栗下大三、鈴木由季、山崎卓哉、山本謙太郎(発生プログラム研究室)
実施場所: 8号館247室
実 施 日: 2013年 10月 3日
対  象: オープンラボ来場者

<概要/目的>
大学祭の来学者を対象とし、本研究室での研究内容に興味・理解を持ってもらう為にオープンラボを企画した。その為に、研究材料として用いているニワトリ胚の展示を行った。鶏卵もひよこも私たちにとって身近な存在である。しかし、ひよことして生まれてくるまでに、卵の中で何が起こっているのかを見る機会は非常に少ない。そこで、本企画では卵の中で起こるひよこになるまでの過程を展示した。各展示の近くに企画者・企画協力者が立ち、必要に応じて展示の説明を行った。加えて、この企画を通して、企画者自身の説明能力・企画遂行能力向上も狙いの一つである。

<方法/企画としての特徴>
ニワトリの1日胚、2日胚、3.5日胚、6日胚の生きたままのサンプル、9日胚、13日胚の軟骨組織を染色した骨染色サンプルを実体顕微鏡で観察できるように展示した。時系列に従って展示することで、実際の発生過程をより理解しやすくなるだろうと考える。発生過程を示したポスターを用意し、最初と最後等に適宜利用して説明を行った。
☆生体展示
3.5日胚、6日胚は生きたまま展示することで、心臓の拍動を見る事が出来る。これは生きたまま展示できる強みであり、発生の早い段階で心臓が出来ていることを理解してもらうのに、有効な手段だろう。
☆骨染色
9日胚、13日胚の軟骨と硬骨を染め分けたサンプルの展示を通して、骨格のでき方を理解してもらう。

<活動内容/具体的成果>
3‐4人を1グループとして、1グループに一人説明者が付き添いながら展示の説明を行った。説明は発生の早い時期から遅い時期にかけて説明することで、発生の過程を理解してもらえたと思う。展示しているサンプルに関する内容の他に、実際の研究の話・研究におけるニワトリの有意性なども紹介した。今回は夏のオープンラボに比べて、より多くの児童が来ることが予想された。そこで、脚立を用意することで身長が低い子どもでも展示をよく見れるように工夫した。実際に、脚立はよく活用されており、用意して良かったと思う。

<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
前回の反省も生かし、周囲の状況を見ながら運営できたので、ある程度混雑は避けれたと思う。説明が足りない部分を先輩から指摘いただけたので、これから話す時はその反省を踏まえていきたい。(山崎卓哉)

いままでの経験を踏まえ、展示に関しては導線を気を配った配置にした。説明に関しては少し一方的になっていた部分もあるので、今後はその点を気を付けていきたい。(山本謙太郎)

子どもや高校生、大人といった様々な来場者に合わせて話す内容を変えながら説明を行った。その中で、身近な話題と関連させたり、特に高校生には高校生物で学ぶ内容に関連させ、来場者の興味を引き出せるよう工夫した。あまり見慣れない1〜3日胚の見せ方や説明の仕方について、より分かりやすい展示にすることが次回の課題だと感じた。(塩入直也)

来場した小中高生やその保護者の中でも、案外保護者の方が興味を持ってくださることが多かった。普段日常的に卵を食べていることもあり、ニワトリは私たちに身近な動物だ。そのため、ニワトリがどのように発生するのかを卵の段階から展示していたのが面白かったようだった。しかし、心臓が動き出すのが目視できるようになる前の時期の胚を見ても、いまいちピンとこないようだった。そんなときでも質問しやすいような空気をつくりながら説明をしたい。









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