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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 2023年度みやこ祭「動物生態&系統ラボ×都立大いきもの園」
実 施 者: 荻陽菜子、伊藤文、岸野紘大
実施場所: 12号館205~208室
実 施 日: 2023年 11月 2日
対  象: みやこ祭3日間の来場者、約2000名

<概要/目的>
 みやこ祭のテクノスクエア「動物生態&系統ラボ×都立大いきもの園」にて、動物生態学研究室として各自の研究材料の展示をした。
研究室で管理している生物の生体展示(一部)や標本展示、各自の研究内容をまとめたポスターの展示などを行なった。みやこ祭当日は多くの方々が来場し、各自の設置したブースにて研究紹介や生物の解説、質疑などに対応した。
本企画の目的は、日頃生物に関わる機会がないひとも、専門分野のひとも、幅広く多くの方々に、生物の生態と研究の面白さを知ってもらうことである。また、自分の研究内容をあらゆる人々に説明・ディスカッションするため、新たな視点から自分の研究についての理解を深めることが期待される。また研究内容紹介や質疑応答に関しては、今後学会などで発表する際の良い経験になる。


<方法/企画としての特徴>
@研究紹介ポスターの作成と展示
 各自の研究内容についてそれぞれA0ポスターにまとめ、掲示した。当日はそれを用いて研究内容の詳細を説明した。

A研究材料の展示
 それぞれが研究に用いている生物の生体と標本を展示した。生物ごとにブースを分け、来場者にその生物を用いてどのような研究を行なっているか、生物としての面白みを紹介した。



<活動内容/具体的成果>
【荻】
 「カブトムシの角発達を引き起こすインスリン様ペプチドの探索」をテーマに、展示用のポスターを作成し、研究内容を紹介した。また、研究内容に沿う形で、カブトムシの武器(角)サイズの連続的な変化を見せたいと考え、標本を作製・展示した。一般的に採集されるカブトムシだけでなく、非常にサイズの小さい個体を用いた。いずれも私が直接採集した個体である。また、実際に私が実験に用いた個体も入れたことで、ポスターの展示だけでなく具体的にその結果を目の前で見られるように工夫した。
やはりカブトムシの非常に小さい個体に食いつく人が多かった。

【伊藤】
 学祭にて、研究内容を一般の方向けの展示として発表した。いきもの!サークル、動物系統学研究室と共同で展示を作成したことによって、幅広い客層の来場者に興味を持ってもらえる展示になったと考えている。

【岸野】
 みやこ祭期間中に系統分類学研究室、いきものサークルと合同で実施したオープンラボでは、動物生態学研究室で飼育している昆虫や、主に学生が行った研究などについて、展示・解説を行った。来場者は、都立大の受験を考えている高校生から学祭に遊びに来た一般の客までさまざまだった。カエルやクワガタムシ、アリなどの生態やこれまでの研究の知見について説明した。また、実際に我々が行った研究について、ポスターを用いて解説を行った。


<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
【荻】
 別ラボ(動物系統分類学研究室)や生き物サークルと合同で企画したことで、非常に多くのお客様が来場して下さった。全体的に展示物は虫が多いため生き物好きばかりが来場すると思い込んでいたが、意外にも、虫が嫌いだったり、触れないけど生物に興味があるひと、研究者など、様々な方々が来場してくださった。また、多くの方が楽しんで帰って下さったことは、本企画に携わった身として評価すべきところであると思う。標本作製において、直前の作製になってしまったため、完成度を上げるにはもう少し前々から準備していれば良かったと思う。また、標本の展示の仕方もより面白い見せ方があったように思うので、事前準備の計画力が課題である。

【伊藤】
 来場者は過去の展示を通して最大のものとなり、都立大いきもの園の知名度の上昇を感じた。課題としては、例年のことであるが準備期間が短くなってしまい、各メンバーに心身ともに負担をかけてしまった。前もって準備を進めていくことが重要になるだろう。

【岸野】
 この企画を通して自身の成長した点として、生物学を専門としない方々に面白さを分かりやすく伝える能力が身についたとおもう。また他の研究室やサークルとの交流を通して、企画の立案手法や生物の知見を広げることが出来た。




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