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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 植物と分類学のおもしろさ
実 施 者: 森 絵里菜 新田竜斗 松本めぐみ 堀 清鷹
実施場所: 首都大学東京 南大沢キャンパス 牧野標本館
実 施 日: 2014年 11月 3日
対  象: オープンラボ来場者

<概要/目的>
大学祭ということで高校生は勿論のこと、近隣の子供や大人の方が来場して下さる為、幅広い層の方に楽しんでもらうことを目的とし、企画した。それに加え、植物分類は形態だけだは不可能であり、様々な遺伝的・生態学的知識なども必要となり、その難しさや植物の多様性などを通して、植物学の奥深さを感じてもらうことを目的とする。さらに、実施者側としては、幅広い層の方が来場して下さる為、相手に見合った説明方法などが必要とされ、プレゼンテーション能力の向上にもつながる。

<方法/企画としての特徴>
「野菜クイズ」
子供たちを対象とし、野菜の形態から種類分けをしてもらい、植物の分類について体験してもらう。多くの子供たちに楽しんでもらえるように、チャレンジしてくれた全員に、どんぐりにアートしたキャラクターどんぐりをプレゼントした。
「ポスター展示」
高校生や大人の方を対象とし、小笠原植物の紹介やシダ植物の分類、花とかおりに関する研究などのポスターを用意し、紹介を行った。
「牧野標本庫案内」
子供から大人の幅広い層を対象とした。普段は入れない、標本庫の中に案内することで、牧野標本館の意義・管理方法について解説し、さらに貴重な植物標本の数々を実際に見てもらう。

<活動内容/具体的成果>
子供を対象とした野菜クイズに加え、高校生や大人を対象とした標本庫案内やポスター展示を行ったことで、実際に幅広い層の方に楽しんでもらえた。野菜クイズは、ご両親と子供たちに野菜のグループ分けをしてもらう事で、形態だけでは分類することの難しさなどを伝える事ができた。また、標本庫案内は大人に喜んでもらえ、有り難いお言葉なども多数頂いた。ポスター展示については、高校生にも積極的に見てもらい、少なからず当研究室の魅力を伝えられたのではないか。



<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
幅広い層の方を対象とした企画を行う事で、実際に子供から大人までに楽しんで頂けたので良かった。特に、標本庫見学をしていただいた人からは、多くの疑問・質問を頂き、最後は「とても面白かった」「大変勉強となった」などのお言葉を頂け、うまく植物学の面白さを伝えることができたのではないかと感じた。また、そういったお言葉からも、対象とする人によって、話し方を変えるなどといった、プレゼンテーションの仕方を学び、少なからずその能力が向上したのではないかと感じた。(森 絵里菜)

野菜クイズは、来訪者の方々を植物分類学の基礎の一端に触れさせることができた。普段は食べる部分しか見ないので、解答に意外性を感じる人が多く見られた。植物の分類において、花の外部形態が重要な位置を占めていることを伝えることができたと思っている。身近な例を用いて説明することで、専門知識のない人が分類学により親しみやすくなると思う。(堀 清鷹)

小さい子から大人の方まで、分かりやすく、面白く研究内容を伝えるためのポスターを制作することはいい経験となった。当日、ポスターに興味を持ってくれる人も多く、作った甲斐を感じた。(新田 竜斗)

多くの人に来場して頂き、「知らなかった」「面白かった」という声を聞いて、様々な年代の人に合うよう趣向を変えてたくさんの展示や企画を計画できた成果ではないかと感じうれしかった。特に、標本庫ツアーでは、普段簡単に見ることのできないものであるから、多くの人に触れてもらい、植物や標本に興味を持ってもらえる良い機会になったのではないかと思った。(松本)
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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