＜概要／目的＞
大学祭来場者を対象に、本研究室での研究内容や植物生態学に興味・理解を持ってもらう。
動物と比較して静的なイメージのある植物が、他の動植物や資源と相互作用をしながら生育していることを知ってもらう。


＜方法／企画としての特徴＞
各自が自分の研究に関するテーマについてポスターを作り、それに合った植物を展示した。また、それらの解説を行った。
・ポスターの展示
「生態学とは？」
「マメ科植物と窒素固定菌の共生の意義」
「小笠原での研究紹介」
「外来種とは？」
「植物の様々な繁殖様式」
「植物の様々な防御形質」
「密度効果」
「生存戦略ゲーム」
「絶対送粉共生について(雑誌記事)」

・植物の展示
窒素固定を行う植物(セイヨウミヤコグサ)
栄養繁殖を行う植物(ヤマノイモ、イタドリ、ササ)
毛や刺のある植物(クズ、イチジク、ユズ、サネカズラ、ボケ、オジギソウ)
虫と共生する植物(イヌビワ、中にイチジクコバチ)
密度効果の見本(ニンジン、ハツカダイコン)
小笠原の植物(オオハマギキョウ)

・小笠原諸島に関するDVDの上映


＜活動内容／具体的成果＞
来場者は、小学生からお年を召した方まで、客層が様々だった。よって、興味・関心・理解度も様々であった。生存戦略ゲームや顕微鏡、DVDを置くことで、子供の興味を引き出せた。また、植物が好きな方や栽培している方からは、経験に基づいた質問などを頂いた。
ポスターの解説をしながらそれに関係する植物を見せることで、多くの人に、具体的でわかりやすく話をすることができた。


＜感想／課題など（企画力／評価力／自主性等の向上を含む）＞
様々な年齢層の来場者から、多くの質問を受けた。特に植物が好きな方からは、経験に基づいた質問が多かった。このため、展示内容に関する解説を、より身近な事例まで充実させるとより良くなるのではないかと考えた。
来場者に子供が多く、展示物やパソコンをいじっていた。種子は袋に入れる、鉢は保護しておく等、安全面への工夫も必要だと感じた。
松尾 知実