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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 植物生態学研究室オープンラボ 2023/11/03
実 施 者: 梅田栄作(共同: 冨塚暖史)
実施場所: 8号館イニシアチブスペース
実 施 日: 2023年 11月 3日
対  象: 学祭・オープンラボ来場者

<概要/目的>
私たちは2023/11/03に行われたイベント「オープンラボ」に出展した。一般的に静かで動かない存在と見なされがちな植物が、実際には環境や他個体との相互作用によってダイナミックに応答し、過酷な生存競争にさらされている実態を伝えることを目的とし「植物の生存戦略」と題した。この企画により、植物の繁殖戦略の多様性や植物生態学研究の面白さを一般の人々に紹介し、生態学の理解を深める機会を提供した。また、企画参加者にはふだんプレゼンテーションを行わない非生物学徒に研究を紹介する場を提供し、サイエンスコミュニケーションの経験を得る機会を提供した。

<方法/企画としての特徴>
ポスター展示を主軸にした。発表内容は植物の繁殖戦略や環境応答など。ほかには、研究室に所属するメンバーが取り組む研究を紹介した。非専門家である来訪者にも理解しやすいような工夫をこらすことを注意した。また、口頭での説明や実例紹介を通じて、より深い知識の共有を目指した。

<活動内容/具体的成果>
2023年11月3日に、学祭でのポスター展示を実施した。当日は想定を大幅に上回る来訪者があった。来訪者の年齢構成は多岐にわたった。文字通り、老若男女、背景を問わず、生物学に興味を有する人々が訪れてくれた。
積極的な質疑応答を通じて、生態学に対する理解と興味を深めることに成功したと考える。企画は参加者にとっても、一般の人々に専門知識を伝える実践的な経験となった。

<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
梅田のコメント:
企画「植物の生存戦略」を通して、一般の方の科学理解度を深めることができた。また参加者としてサイエンスコミュニケーションのスキルを磨く機会となった。参加協力してくれた学部4年生からは「研究への熱意を伝え、ポスター発表の経験を積むことができた」というコメントをいただけた。主催していい経験になったと思う。一方でいいことばかりではなく、事前の情報共有や準備の不足によって多方に迷惑をかけてしまった。大変申し訳なく感じている。次回開催するときに向けて引継ぎ資料を作成し、情報共有と報連相を徹底し、よりスムーズなイベント運営を目指す。
冨塚のコメント:
一般の方々が理論研究に興味を持つことは予想外だった。オープンラボでの研究発表を通じて、関心をもってもらえていると実感できた。また、展示で研究室の紹介に留まらず本の紹介をしたことで、分野全体の魅力を発信することができたのではないかと思う。今回は準備の猶予がなかったり、情報共有に困難があったので、今後改善していく必要がある。
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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