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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 分子遺伝学オープンラボ細菌変異株からみる分子遺伝学
実 施 者: 藤原弘平、高木光、萩原進、石川美咲、桐野一晟、船迫紀之
実施場所: 8号館324
実 施 日: 2014年 7月 20日
対  象: オープンラボ来場者

<概要/目的>
当研究室で使用している大腸菌は高校生には親しみがあまりなく、実験も行われていないと考えた。そこで、オープンラボでは大腸菌を使用した実験の説明を通し、研究の意義等を理解してもらうことを目的とした。具体的には、大腸菌高温変異体の表現型を顕微鏡で観察し、視覚的に分子遺伝学を感じて興味をもってもらえる様にした。

<方法/企画としての特徴>
まず、模擬実験により実験の内容を体験してもらった。具体的には試験管に液体培地を入れた後、大腸菌をいれ培養器にセットするところまで行ってもらった。培養には時間を要するため、顕微鏡で見る際にはあらかじめ培養しておいた菌液を用いた。野生株と変異株の培養後でどの様な違いがおきているか観察してもらった。口頭やポスター等での説明だけでは、なかなか理解してもらえないと考え、視覚にうったえた事が特徴である。特に、顕微鏡の映像をプロジェクターで写し、解説を加えつつ来場者に観察してもらえ理解が深まったと思われる。

<活動内容/具体的成果>
午前中に予想以上の人数の高校生が来場したが、説明する人員を多くしていたので対処することができた。しかし、実験を行ってもらってから顕微鏡での説明を行っていると、次々とくる高校生を待たせてしまっていた。その為、人数が多い時間帯は、実験を行ってもらう部分を無くし、プロジェクターで菌株を投影し説明することのみに変更した。その結果、来てくれた高校生らに十分な説明時間、及び質問時間を確保することができ、一人一人に丁寧に対応することが出来た。温度感受性変異株は視覚的なインパクトが大きく、来場者全員が驚き、興味を持ってもらえた。

<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
・今年は視覚に訴えた企画を行うことで、ポスターや口頭のみの説明よりも理解してもらえたと感じることができました。序盤は想定以上の人が来て、うまく対応できていなかった部分があるので、次回に生かしたい。(M1 船迫)
・高校生に対してだけでなく、保護者への説明や大学生としてのアドバイスを行う必要があり苦労した。来場者への説明などを通して、研究に親しみがない人への説明を工夫する事を学べた。(M1 桐野)
・生物系で大学への進学を考えている高校生に対して、より興味を持ってもらえるような説明を行うことが出来たと感じた。また同時に、いつも何気無く使っている用語をどう分かりやすく伝えるか、その部分に関して学ぶことも多く、自分にとっても有意義なオープンラボとなったと思う。(M2 石川)

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グループでの活動は,最終項目のみ,全員記入ください.
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