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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: ニワトリ胚観察実験 -東京都立西高等学校アウトリーチ-
実 施 者: 志村智
実施場所: 都立西高校
実 施 日: 2014年 8月 20日
対  象: 都立西高校 夏季講習受講者 約10名

<企画協力者>
重森侑(発生プログラムB4)

<概要/目的>
 東京都立西高等学校で行われた夏季講習生物実験「ニワトリ胚の観察」のTAとして実験の補助、および発生生物学にかんする講習を行った。

<方法/企画としての特徴>
 この実習ではニワトリ胚の主に1日胚・2日胚を用いて観察・培養を行うが、生徒が初めて行う場合には胚の向きが教科書とは異なる方向であったり、上手く卵黄から胚を取り出せなかったりなど、技術的に難しい点が幾つかある。TAとして参加した我々は、手本を見せながら技術的に補助し、円滑に実習が進行するように実験補助を行った。また、観察におけるポイントやスケッチの仕方から、発生生物学という分野やニワトリ胚を実験に使う意義などを講義し、より深い理解へ繋がるよう促した。
実習後も少し時間をいただけたので、本研究室で行っている研究についてや大学で学ぶことなど、首都大のアウトリーチも含む高校生の疑問について答える時間も設けた。

<活動内容/具体的成果>
・講習:「発生生物学とは」「スケッチの方法」など
・2日胚の取り出し・観察・培養

<感想>
 本企画は夏季講習であるため希望者のみ受講する講座となっている。そのため参加していた生徒たちは非常に意識が高く、観察の際にも目の付けどころがいい生徒が多かったのには驚いた。自分としてもうまく実験補助出来ていたのではないかと思い、良い議論も多く出来た。我々にも生徒にも良い機会になったのではないかと思う。
 ただ、高校でTAを行うといつも思うことだが、女子に比べて男子生徒が非常に大人しくあまり活発な議論に繋がっていないように見える。そういった生徒からも上手く意見を引き出し、全員を参加させるような良い議論の雰囲気を作ることは今後の課題であると感じた。


©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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