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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: ニワトリ胚を用いた研究活動の支援-東京都立両国高等学校アウトリーチ-
実 施 者: 山崎卓哉
実施場所: 東京都立両国高等学校
実 施 日: 2014年 9月 20日
対  象: 両国高校の生徒 約25名

<企画協力者>
重森侑(発生プログラムB4)

<概要/目的>
高校生を対象に、ニワトリ胚を用いた実験の技術指導を行なった。本企画は、発生プログラム研究室の福田准教授が両国高校で実施する講義の一環として行った。
 福田先生の指導のもと両国高校の生徒が、ニワトリの1日胚-3日胚を用いて研究活動を行っている。しかしながら、彼らの実験技術が未熟であるため、実験がうまくいっていない。そこで、高校生に技術を身に着けてもらうことを目的として、本企画で実験指導を行った。
 この企画を通じて、実験の成功率を上げ、高校生たちの今後の研究がより良いものとなることを狙った。また、上記内容の企画を実施することにより、企画者自身の説明能力、情報発信能力の向上も図った。

<方法/企画としての特徴>
方法は実演を主に行った。実演を行うことで、言葉や文章では説明しづらい動作や感覚について教え易くなる。

<活動内容/具体的成果>
約4人ずつのグループを回るような形で順番に実演を見せながら説明を行った。説明後は生徒の実験の様子を観察しながら、その都度指導を行った。
実際に指導することで、間違った方法で実験が行われていることが分かった。
具体的には、卵白除去をパスツールピペットを用いて行っていた事。胚摘出用ろ紙リングを折って作成していた事が主な間違いとしてあった。これらの間違いを訂正した成果として、実験の成功率がめざましく上がった。

<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
今回発覚した間違いは、実際に実演したり、生徒が実験している様子を見なければ分からないことであった。正しい方法を、「なぜこの操作を行うのか」という視点を加えて教えることで、生徒たちが考えながら実験に取り組むようになったと感じる。
今回の企画を通して、操作の意味を理解して正しい技術を学ぶことが非常に重要であると私自身学んだ。
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
TOKYO METROPOLITAN UNIVERSITY