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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: ニワトリ胚を用いた研究活動の支援-東京都立両国高等学校アウトリーチ-
実 施 者: 志村智
実施場所: 都立両国高校
実 施 日: 2014年 9月 27日
対  象: 両国高校の生徒 約25名

<企画協力者>
小原將志(発生プログラムB4)

<概要/目的>
 高校生を対象に、ニワトリ胚を用いた実験の技術指導を行なう。本企画は、発生プログラム研究室の福田准教授が両国高校で実施する講義の一環として行われる。
 現在、両国高校の生徒がニワトリの1日胚-2日胚を用いて研究活動を行っているが、結果の善し悪し以前に実験自体が上手く行えていない。その理由として、実験の基本となるNewの培養技術が未熟であることが考えられる。そこで、本企画で実験指導することで、高校生に技術を身に着けてもらい、今後の研究を円滑に進めてもらえることを図る。
 この企画を通じて、実験の成功率を上げ、今後の研究がより良いものとなることを狙う。また、上記内容の企画を実施することにより、企画者自身の説明能力、情報発信能力の向上も図る。

<活動内容/具体的成果>
内容は主に実演と指導を行った。
まず実際に胚を卵から取り出し培養するまでの手順を実演する。その後生徒たちが実際に行いながら細かい点を指導した。
実演を行った時点でいくつか誤った手法を行っていることが判明し正しい手法を紹介したため、その後生徒たちがやってみた時には多くの生徒が上手く培養を行えるようになっていた。

<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
基本的な培養方法が誤っていたため、本企画を行うまでに生徒たちは多くの失敗を重ねてきたと聞いた。しかし正しい手法に修正することで多くの生徒が上手く培養でき、その後の実験も行うことができていた。嬉しかったのは、生徒たちが「以前は考えられなかったけど、ちゃんと培養できればあんなこともできる。」と失敗したことにめげずに、それをポジティブに捉えていたことである。正しい手法を教えることができたのはもちろん、結果的にではあっても生徒たちが「失敗する」という経験をしたことも成長に繋がるいい経験になったのではないかと思う。(志村)
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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