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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: GREEN HOUSE 植物×光
実 施 者: 木村泉美、石井遙、木村優希
実施場所: 8号館3階 エレベーターホール
実 施 日: 2014年 11月 3日
対  象: 大学祭来場者

企画協力者
野口久美子、宇野亜由美、十文字淳

<概要/目的>
当研究室では、光によって制御される植物の形態形成や細胞内運動の研究を行っている。大学祭来場者に対して、当研究室で行われている研究を知ってもらい、生命科学分野に興味を持ってもらうことが本企画の目的である。企画者・協力者にとっては、幅広い年齢層の方に自身の研究を紹介する貴重な機会であり、より深く自身の研究分野を理解するきっかけとなることを期待する。

<方法/企画としての特徴>
・ポスター、スライド展示
研究室の研究内容を紹介したポスターを展示し、それぞれの説明を行った。またポスターだけでは表現が難しい細胞内運動については、スライドを用いて動画を再生することにより、来場者の方により理解を深めてもらえるよう工夫した。
・実験材料の展示
シロイヌナズナ、ホウライシダ、ヒメツリガネゴケなど実際に研究で用いる植物体を展示した。ポスター内容と合わせて理解を深めてもらうために、変異体と野生型の比較や、実験に利用している植物などを実際に来場者の方に観察してもらい、説明を加えた。
・オオカナダモの原形質流動の展示
細胞内小器官運動を当研究室の研究テーマである葉緑体光定位運動とからめて説明を行った。顕微鏡を用いて実際に観察してもらうことにより、来場者の方にただ説明を聞くだけではなく、参加して頂けるように工夫した。

<活動内容/具体的成果>
ポスターやスライドを使って、当研究室の研究内容を紹介した。幅広い年齢層の方に、当研究室で行われている実験の意義について知っていただけたと感じている。顕微鏡や目で見る観察のブースをより多く設置したことより、研究紹介がより行いやすくなったと感じている。企画者・協力者にとっては、自身の研究を説明するよい練習となり、さらに研究への理解も深まったと感じている。

<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
オープンラボとは異なり、大学祭は大人から子どもまで幅広い年齢層の方が来場するため、相手によって説明を変える工夫をした。顕微鏡を用いて実際に観察を行ってもらうブースは、多くのひとが足をとめて観察をしてくれたため、実際に目でみて観察することの有効性を感じた。今後観察ブースを増やし、それぞれに合った説明を加えようと考えている。今回小学生くらいの来場者の数が比較的多かったため来年度以降の大学祭では、小さい子にも植物に興味を持ってもらえるような企画を考えたい。(M1 木村優希)

今回のオープンラボでは小さい子供連れの家族の来場が多く、前回同様の配置にすると小さい子供には顕微鏡の位置が高く、見づらそうにしていたので対策が必要であると感じた。多くの人が顕微鏡を使った観察に興味を示していたため、顕微鏡を使って観察するブースは今後も必要であると思う。来場者にポスターの内容に興味を持ってもらえるように話すのが難しく、興味をもってもらえるようにポスターの内容の話し方、内容を考えていかなければいけないと感じた。(M1 石井遥)

大学祭のオープンラボには小学生の来場者が多いため、展示物の説明書は平易な言葉を用いたり漢字にはフリガナをふったりといった工夫を行なった。研究で使用しているコケの原糸体やシダの前葉体の展示は、自然界ではなかなか目にする機会がないこともあってか、最も来場者の興味を惹いていた。しかし、実験試料の展示から研究内容の説明へと話をつなげることが難しく、今後は来場者の年齢層や動線・興味の対象などをよく考え展示物の並び順や内容を変更する必要があると感じた。(M2 木村泉美)
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
TOKYO METROPOLITAN UNIVERSITY