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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: オープンラボ・発生プログラム研究室ニワトリチーム「たった一つの卵から」2014大学祭
実 施 者: 山崎卓哉、山本謙太郎
実施場所: 8号館247室
実 施 日: 2015年 11月 3日
対  象: 大学祭来校者

<企画協力者> 卒研生 重森侑、小原将志

<概要/目的>
 主に、大学祭に参加する高校生やその保護者の方々を対象に、ニワトリ胚の発生を例にした発生生物学に関する展示を行った。また当研究室ではどのような課題に関して研究を行っているかなどの説明も行った。大学祭の日程に合わせて開催することでより多くの来場者が見込まれるため、多くの人に当研究室の研究内容を知ってもらい発生学に興味を持ってもらうことを目的とした。自分たちの研究を一般の方々に説明する機会は多くはないが、専門知識のない人に自分たちの研究を説明するスキルは企画者にとっても重要であるためそのような能力を身につけることも目的である。

<方法/企画としての特徴>
■ニワトリ胚の観察
 ニワトリは食料として私達の生活に非常に身近な生物であるが、受精卵からヒヨコになるまでどのように発生をしているのか一般的にはあまり知られていないと考える。そこで、発生の過程で大きな変化が観察しやすい1日胚、2日胚、3日胚、6日胚を用意し、実際に生きているニワトリ胚を展示した。生きている胚を観察してもらうことで一日ごとに大きく変わる形態や、大きさなどを実感し身近な動物の発生について理解してもらう。
■ニワトリ胚の骨染色標本の展示
 9日胚、13日胚において軟骨組織を染色した標本を展示した。ニワトリ胚のこの時期には既に全身の骨格が軟骨によって形成されているため、体全体の構造がどのようになっているのか、また鳥類に特徴的な骨格を生態と結び付けて説明することでその重要性や発生過程を理解してもらう。また軟骨と硬骨を染め分けた写真資料を用いて説明することで、骨格の形成過程についても理解してもらう。
■ポスターの展示
 ニワトリ胚の卵の形成から卵割、そして展示してあった胚発生のステージをまとめたポスターを展示し、それについて説明を行った。同時に自分たちの研究がどのような点に着目しているのか、そのためにどの段階の胚・手法を使っているかなど研究に関する説明を行った。

<活動内容/具体的成果>
 上記の展示について、来場していただいた方々と共に解説をしながら順番に回った。ステージ毎に注目してほしい点などを説明しながら胚を観察してもらうことで、ただ見るより理解を深めてもらえたのではないかと思う。また一緒に回ることでその都度に疑問に思ったことを聞いてもらうことができ、その場で説明しながら議論することでも理解が深まったのではないかと思う。

<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
 私にとって3年目のオープンラボということもあり、要領よく運営できたと思う。全体を通して余力があり、新しい企画やもう一歩先の展示方法を考えれば良かったと考える。加えて、来年度は研究室の人員が減るので、少ない人数でも説明できる内容に変更する必要がある。
(山崎卓哉)
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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