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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: オープンラボ・環境微生物学研究室「えぇ〜?!こんなところに微生物?!」
実 施 者: 神谷直毅・合志真衣・堀口航平・藤井格・小島素樹
実施場所: 首都大学東京8号館260
実 施 日: 2014年 11月 3日
対  象: 大学祭来場者

<概要/目的>
今回のオープンラボでは大学祭に合わせて行ったので、幅広い年代の方の来場を予想した。そのため今回の実施目的は微生物を全く知らない人でもこの企画を通して微生物を身近に感じその多様性を実感してもらうことであった。オープンラボの流れは身近に存在する微生物の説明や実際に器具を用いた体験、簡単な研究の紹介であった。紹介する微生物は当研究室で扱う極限環境(温泉地)、土壌、水圏など様々な環境にいる細菌の展示物を用いた。また、実際の体験は当研究室で研究材料として扱っている細菌や試料を普段使用している器具や手法を用いて来場者の方々に紹介することで行った。具体的には細菌の顕微鏡観察、無毒な臭いを発する細菌を嗅いでもらうこと、危険のない器具に実際に触れてもらうことであった。さらに、当研究室の研究を実際のサンプルを用いて簡単に解説した。これらを通して来場者に微生物の具体的なイメージをつけて頂いた。

<方法/企画としての特徴>
来場者が流れに沿って分かりやすいように教室を1周しながら微生物とはどんなものかを展示、解説した。そのため導入、研究紹介、実験という順序でブース式にしたことが新しい。導入のブースでは作成したポスターにより微生物とはなにかを解説した。研究紹介のブースでは複数のサンプルを見せながら解説をしてより具体的なイメージをつけて頂いた。最後に実験のブースでは安全を確保した上での簡単な実験により来場者の理解の向上を試みた。

<活動内容/具体的成果>
それぞれのブースに専門知識を添えた人を配置し分かりやすい説明を来場者にしてもらった。この企画を通して来場者の方に具体的な微生物に対するイメージを持ってもらうことができた。また企画側は幅広い年代の方に合わせて解説をしたため非常に興味を持って聞いてもらえた。そのため我々はどの来場者にも伝わるような聞き手に分かりやすい説明をする能力を養うことができた。さらに幅広い来場者に説明したことで自分の微生物への理解度を確認し、そのギャップを埋め理解を深めることができた。

<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
今回は昨年の反省から改善をはかり、その効果を強く感じることが出来た。昨年は多くの内容(専門性が高いものも含む)を詰め込んだため、来場者の方々が最終的にどの程度微生物の身近さを感じてくれたかが不明であった。そのため今回は全体的に簡便な内容とした。私は導入のポスター解説ブースを担当したが、主に以下の3点を工夫した。まず、ポスターの色使いや写真を多く取り入れて、少し見ただけで内容が分かるようにすること。微生物の身近な例を出来るだけ多く挙げ、所々で意外性のある豆知識を混ぜ、印象に残りやすい内容にすること。話すときは相手の理解を確認しながら、なるべく明るく楽しく話すことである。最終的に来場者の方々から積極的に質問をいただくなど、非常に手ごたえがあった。今後もこのような活動を続け、微生物の魅力を伝えたいと思う。(合志)

今回の目標は来場者に出来るだけ分かりやすく説明し微生物のことを知ってもらうことであったが、大方達成できたと感じた。流れに沿ってブース式にすることで微生物のことをイメージしてもらいやすく工夫した点がポイントであった。しかし、残念ながら一部の方には面白さを伝えきれなかった。自分たちが説明したいことだけをただ一歩的に言うだけでなく相手に合わせて説明することがより大切だと気づいた。結果的には多くの方に楽しさを知ってもらうことができたため相手への面白さの伝え方など成長を感じた点は多くあった。 (堀口)

今回はブースの流れに沿って説明することを予定していたが、混雑時などは途中のブースから聞いていただく来場者も出てしまった。その際は急にやや細分化されたことを説明することになり、来場者の方に混乱を招いてしまった。そのため、各ブースにも小見出しなどで、ブースの大まかな内容を提示する必要があると感じた。しかし、後半ではそのような来場者にも簡単に微生物のことを説明してから内容に入ることである程度改善できたと考えている。次回は部屋の入り口などだれでも目につく場所に微生物の説明を展示するなどして、来場者の方に微生物や研究の面白さを伝えたい。(小島)



©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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