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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 細胞生化学研究室オープンラボ「生命の深奥をのぞく」
実 施 者: 戸島麻子、山本昂季、高橋俊樹、鈴木理滋、野口あや、渡邉礼華、土屋悠吾、
実施場所: 9号館4階エレベーターホール
実 施 日: 2015年 7月 19日
対  象: オープンラボ来場者

<企画協力者>
卒研生 岩佐康之 大野靖枝 鈴木勘司
<概要/目的>
オープンラボ来場者に対してポスターを使って実際に行っている研究の概要を説明した。また、培養細胞の観察を体験してもらった。対象者は主に高校生を想定し、専門的な知識を持たない高校生にもわかりやすく説明した。高校で学んでいない最先端の研究に触れてもらうことで生命科学に興味を持ってもらうことを目的とした。また、大学院生との交流を通して今後の進路選択の参考になることを期待した。

<方法/企画としての特徴>
1. ポスター発表
以下の3つの内容についてポスターを作成し、説明した。
@次世代ゲノム編集技術
Aテイルアンカー型タンパク質とBAG6
BPatchedタンパク質による細胞増殖制御機構
2. 培養細胞の観察
HeLa細胞とC3H10細胞を観察してもらった。
3. 進路相談
高校生から個別に進路や受験勉強に関する相談を受けた。

<活動内容/具体的成果>
オープンラボに来てくださった高校生やその保護者の方に、上記の内容について説明し、個別相談を受けた。1日を通して多くの来場者が訪れたが、TAそれぞれで役割分担し、待ち時間もなく説明することができた。高校生は初めて知る内容も多く、とても興味を持って聞いてくれた。積極的に質問が挙がる場面もあり、より理解が深まったと思われる。また進路や受験勉強に関する質問も多く、進路選択の参考になったのではないかと思う。また、TAは専門的な知識を持たない人にわかりやすく説明する能力が向上した。

<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
生物の知識があまりない高校1、2年生が多かったので、専門的な内容をわかりやすく説明できるように心がけた。進路相談や受験勉強など大学に関する質問も多く、研究以外のことも具体的なイメージを持ってもらうことができたと思う。(山本 昂季)
多くの参加者に私たちの研究分野について興味を持ってもらうことができた良い企画だったと思う。参加してくれた高校生や一般の方に専門的なことをわかりやすく伝えるのは難しかったが、その技術を身につける良い機会となった。(戸島麻子)
高校生だけでなく保護者にも熱心に説明を聞いてくださる方がおり、生命科学に興味・関心を持つ人が多いことを実感した。ポスターによる研究紹介では、聞き手の理解度や興味のある点によって説明の仕方を変えることで、より多くの人に理解してもらうことができたと思う。反省点は、会場の設定である。エアコンのない場所で行ったため非常に暑く、来場者の方もしんどそうだった。飲み物を出したり、当初は計画になかった研究室内の見学を行うことで対処したが、次は適切な会場設定を心掛けたい。(野口あや)
今回、専門知識をもたない来場者に研究内容を理解してもらうため、図やイラストをたくさん使用し、視覚的に理解できるように工夫した。しかしながら、それでも理解してもらうのは大変だった。理由としておそらく、私たちの研究が身近に感じづらいからだと思う。そこで次回は、身近な疑問や生命現象から説明して私たちの研究内容を伝えるべきだと考える。そうすることで、来場者に私たちの研究内容をスムーズに理解してもらうだけでなく、サイエンスの楽しみなども伝えることができるのではないかと思う(鈴木理滋)
課題はやはり知識のない方々にどのように伝えるか、だったと思う。知っているだろう知識なども盛り込み、いかにして説明を熱心に聞いてもらえるか工夫した。ポスターでも絵や図を駆使して視覚的に分かりやすくなるようにした。生徒のみならず、保護者の方も興味深そうに聞いていてくれたのが印象的だった。(土屋悠吾)
今回のオープンラボでは実施者が多いこともあり、ほぼすべての来場者に対して一対一で対応することができ、その点は良かった。一方、発表したポスターの内容には反省点があった。今回のポスターは高校で勉強する範囲を前提に作製したが、来場者の中にはあまり生命科学を知らない高校一年生も多く含まれており、内容があまり伝わらないことも多かった。今後はそういったほとんど生命科学の知識がない方に対しても理解してもらえるようなプレゼンテーションを目指したい。(高橋俊樹)
良かった点は、来場者一人ひとりを常に気にかけて、声をかけられたことである。また、高校生がどこまで理解できたか一回一回確認し、説明できたので良かった。研究室を見せると、非常に興味を持ってくれた高校生もいたので、来年度は研究室ツアーもやってみるといいのではないかと考えた。反省点として、道に迷っていたり、別分野のオープンラボを探している高校生が多かったため、私たちも他分野のオープンラボの実施状況の把握や、簡易的な地図などの配布をすべきだったと思う。(渡邉礼華)
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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