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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 細胞遺伝学研究室 平成27年オープンラボ「I can fly 2015」
実 施 者: 大橋ひろ乃、松村茉梨子、金美松、佐藤帆浪、大沼康平、名木沙織
実施場所: 首都大学東京 南大沢キャンパス 8号館4階エレベーターホール
実 施 日: 2015年 7月 19日
対  象: オープンラボ来場者(一般・高校生)

<概要/目的>
私たちが研究室で使用しているショウジョウバエは実験を行う上で有用な生物である。しかし、一般の人にとってショウジョウバエについてどのように活用されているか、知る機会は少ない。そこで、本企画では実際に私たちが実験で使っている変異体やハエの器官を観察することで、ハエの活用法を知ってもらうことを目的にする。さらに、ポスター発表で現在の研究状況を知らせる。

<方法/企画としての特徴>
最先端の研究内容は複雑であり、一般の方々は研究の意義を見出すことが難しい。研究内容の要点を簡単にまとめて、意義を伝えるように工夫する。特に視覚的な情報を用いて、研究内容をつかむことが出来るように工夫する。また、私達が研究にショウジョウバエを用いる理由を理解してもらいたい。

<活動内容/具体的成果>
今回のオープンラボでは主に以下の4つの企画を行う。
「進路相談コーナー」進路相談コーナーを設け、高校生を対象に受験勉強や進路決定などの個別相談を受ける。
「ポスター展示」細胞遺伝学研究室で行われている研究を学生がポスターを用いて説明する。目的でも述べたように、ショウジョウバエをモデル生物として利用するメリットが伝わるように発表する。
「ハエの写真展」ショウジョウバエの様々な器官の写真を来場者に見せて、視覚的に教科書の内容理解を促す。一般の人は、ハエの唾腺染色体は見たことがあるが、実際にハエの唾腺を見た人は少ないので、唾腺の写真を見せる。
「突然変異体を探せ」本企画では野生型の中に隠れた突然変異体系統を探してもらい、見つけた突然変異体の形態の異常がどのような遺伝子の変化によって引き起こされたかをクイズで答えてもらう。これによって遺伝子とは何か、そして遺伝子の突然変異から何が分かるのかを解説する。


<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
自分の研究内容に興味を持っていただく機会を得られて、非常に嬉しかった。研究の内容の意義を必死に考える機会になり、自分の研究を評価する良い機会であったと考えている。また、自分が企画した内容が実現する楽しさを知ることが出来た。(大沼)
今年は前年に比べ来場者が少なかったため,暇を持て余す時間があった。しかし,ヒトが多く来るタイミングも数回あった。この時は来場者が手持無沙汰になってしまうことがあった。様子を見つつ人員を調整する必要があると感じた。(D2 大橋)

今回のオープンラボを通して自分の日本語能力を上げるいい機会でした。来場者に生命科学のことから遺伝学的に優れている生物モデルーショウジョウバエのことを伝えながら自分の知識も増えて有意義な時間でした。しかし、ポスター発表の内容は高校生にはちょっと難しいと思って、今度はもっと優しい内容で来場した方みんなに説明した方がいいと感じました。    (M2 金美松)

初めてのオープンラボへの参加であったが、生物学に興味を持つ高校生の多さに驚いた。研究室で行っている研究をかみ砕いて説明するのは非常に難しかったため、高校生の立場にたったポスターを作成すべきだと感じた。(M1 名木)

興味を持って積極的に質問する高校生が多く、生物の魅力を楽しみながら伝えることができた。また、ショウジョウバエの名前は知っているが、実際に見たことがない高校生が多く、ショウジョウバエの有用性を実感する良い機会になったと感じた。さらに、私自身の研究内容について噛み砕いて説明する力が鍛えられたと思う。  (M2 佐藤)



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