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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 植物環境応答研究室オープンラボ「植物と光」
実 施 者: 野口 久美子
実施場所: 8号館3階エレベーターホール
実 施 日: 2015年 11月 3日
対  象: 大学祭来場者

<企画協力者>
D1 木村 泉美
M2 石井 遥  木村 優希
M1 十文字 淳
B4  石川 美佳 井上 真由乃

<概要/目的>
大学祭来場者に対して植物に興味をもってもらえるような簡単なクイズを実施した。クイズ内容には、実体顕微鏡を用いて植物を観察する体験を盛り込んだ。また研究概要を書いたポスターからの出題も行ない、研究室で行なわれている研究についても説明できるようにした。小学生などの子供たちやその親御さんが多いため、分かりやすい表現と説明を心掛け、植物に興味をもってもらうことを目的とした。

<方法/企画としての特徴>
1.研究で使用している植物の観察クイズ
実際に研究で使用しているシダ植物とコケ植物を実体顕微鏡を用いて来場者自身に観察してもらい、クイズに答えてもらった。来場者の多くがそれぞれの植物を見た事がないため、できる限り分かりやすいヒントを与え、正解へと導くようにした。
2.研究内容を書いたポスターの展示とクイズ
研究室で行なわれている研究内容を書いたポスターを展示し、そこからクイズを出題した。クイズ内容には研究室に関連のある植物クイズと実験器具についてのクイズを出題した。
3.研究関連スライドの放映
「植物と光」の関係について作成したスライドの放映をおこなった。
4.答え合わせコーナー
答え合わせコーナーを設置し、クイズの答え合わせと景品贈呈を行なった。クイズの答えは『光合成』という言葉になるため、光合成の説明を書いた紙とクイズの答えの紙を作成し、配布した。


<活動内容/具体的成果>
大学祭ということで、小学生やそれ以下のお子さん、親御さんなど多くの来場者に来て頂けた。TAそれぞれで役割を分担し、その場の雰囲気で臨機応変に対応した。『植物に興味をもってもらう』ことを念頭におき、TAそれぞれがクイズの出題からヒントを与えるまで、できるだけ分かりやすい表現を用いて行なった。小学生やそれ以下のお子さんに理解してもらうことには苦労したが、初めて知ることも多くあったようで植物に興味をもってくれた来場者も多かったように感じた。顕微鏡を用いて観察し、クイズに答えるコーナーに関しては、クイズに対して1台ずつしか顕微鏡を設置しなかったので列ができてしまった。また、来場者数が予想以上だったため景品も不足してしまった。1日を通して、TAや企画協力者は、一般の方に分かりやすく説明する能力は向上したように思う。また同時に自分の研究内容の理解を深める良いきっかけになったと思う。

<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
クイズを準備している時に予想していた人数の倍以上の来場者の方々に来て頂けて、うれしかった。小学生やそれ以下の子供たちにクイズを出題する事はとても難しかったが、良い経験ができたと思う。クイズ内容はできる限り分かりやすいようにと心掛け作成し、また難しい漢字には「ふりがな」をふり、問題文は短くするなど様々な工夫を施しクイズを作成した。またそこでクイズをして終わりにならないよう、クイズの答えの紙や『光合成』について書いた紙も作成し、配布することで自宅に戻っても学習できるようにした。反省点としては、クイズ正解者への景品が開始2時間弱で足りなくなってしまったことや顕微鏡の台数が少なかったこと、ポスターをクイズにあわせて作成し直さなかったことなどがあげられる。景品の数、顕微鏡の台数に関しては今回の結果を参考に次回に活かせたら良いと思う。(野口 久美子)

大学祭中のオープンラボ来場者は、小学生以下が主要である。そのため、今回のように“遊びと学び”を混在させた企画は、多くの来場者を呼び込むことができ、例年以上の賑わいぶりをみせた。一方で、我々にとっては初めての試みであったため、様々な課題も浮き彫りとなった。例えば、計画段階では中学・高校生以上の来場者も一定割合存在すると考えていたため、実際の来場者(小学校低学年以下)にとってはクイズの難易度が難しすぎたようである。この件に関しては、年代別に難易度を変えたクイズを用意することで解決できると考える。また実施者にとっては、「来場者がクイズの答えにたどり着けるには、どのように説明をすれば良いか?」が大きな問題となっていたようである。事前に、実施者同士でどのような順番で説明をすれば理解できるかを話し合い、簡易な台本のようなものを用意する必要があると感じた。小学生が理解できるように説明するためには、“簡単な言葉や短い内容を用い、身近な物や具体例を交え、相手の理解度を認識しながら話す”といった様々なスキルを最大限に発揮する必要がある。研究者にとって重要な技術を学び身につけられる機会でもあるため、実施者達は入念な準備のうえで当日に臨みたい。(木村 泉美)

今回のオープンラボは小学生を対象としたクイズを新たに企画に盛り込んだことにより、例年よりもたくさんの方に来て頂くことができた。また身近な植物を例にしながら、親御さんと一緒に考えてもらうことで植物により興味を持ってもらえるよう工夫した。しかし、クイズの難易度が年齢によって難しすぎたこと・説明がクイズの答えに集中してしまったことが反省点としてあげられる。今後は、各年齢を想定した説明の仕方やクイズを作ることにより、様々な世代の方に興味を持ってもらえるよう改善したいと考えている。 (木村 優希)

今回は、クイズを用いてポスターの内容について説明を行った。大学祭時のオープンラボということもあり、小学生もしくはそれ以下の方が多く、クイズの問題の理解やポスターを読んで答えを探してもらうことがうまく誘導することが困難であった。顕微鏡を使ったブースでは顕微鏡の数が少なく混雑していた。クイズの内容を調節して混雑を避けるようにしたり、年齢の低い来場者にはより簡単な問題を別に用意する必要があると思われた。(石井 遥)

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