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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 植物生態学研究室 オープンラボ
実 施 者: 木村ひかり、堀川祐美
実施場所: 8号館5階 エレベーターホール
実 施 日: 2015年 11月 3日
対  象: みやこ祭来場者

<企画協力者>
松澤琢 (M2)
神澤直子 (B4)

<概要/目的>
大学祭で行われるオープンラボに来場される方の年齢は幅広いため、どの年齢の人にも楽しんでもらえるオープンラボにすることを目的とする。
研究について理解や興味をもってもらうために、ポスター展示、口頭説明、研究内容を理解しやすくするための資料配布、植物の展示などを行った。

<方法/企画としての特徴>
・ポスター展示、口頭説明
現在実施している研究についてまとめたポスターを展示、口頭説明した。

・資料配布
研究の理解をより深めるために、資料を作成し配布した。この資料には研究で用いられている概念や単語をわかりやすい文章や図で説明したものである。

・植物の展示
実験で実際に扱う植物、この時期に観察される植物やその種子を展示した。展示されている植物の生態についての口頭説明も行った。

<活動内容/具体的成果>
植物の実物を展示したことで、多くの方の目にとまり人が集まった。
ポスターだけでなく、材料や資料を説明で用いたことにより、来場されたかたの多くに植物生態学研究室はどのような研究をしているのか理解していただけたと思う。

<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
・このオープンラボでは、展示物や展示方法を工夫して、内容を充実させた。特に植物の展示は、来場者の目を引くものとなり、いつもの回よりも興味を持ってくれる人の年齢層に幅があったように感じた。

・多くの植物の展示をおこなうのは良いが、なぜ展示してあるのか明確でないものがあった。「首都大でみられる植物」と展示するのであれば、地図上での位置を示す等の工夫をおこなうと、首都大内の自然について理解してもらえたかもしれない。(どのような植物をpick upしたのか、についての記述も展示しておくべきだったかもしれない。)

・展示方法はもう少し工夫すべきだったと感じた。ポスターを仕切りのように何枚か並べ、一番奥に植物のコーナーがある形となっていたが、ポスターとの関係が不明瞭であり、また、人目を引く植物のコーナーが一番奥にあるのも良くなかったと思う。たとえば、「キャンパス内の自然と研究(植物展示と松澤さんのポスター)」、「実験手法を用いた研究」・・・etcと見出しをつけると、首都大内の自然の様子が伝えられるだけでなく、他の研究との位置関係もわかりやすくなったのではないかと思う。

・今回作成したちらしは、各自研究の内容に関連した一般的な内容をA4の紙に1枚に収録した。渡された来場者は喜んでいたため、作成自体は良かったと感じる。しかし、渡し方がもっと工夫できたら良かったと思う。たとえば、チラシを大きめにポスターとして貼り、とりあえず読んでもらってから、欲しい人が手にとる(持ち帰る)形にして、ポスターの内容に入って行く、等の方法だと、チラシを確実に読んでもらえることから、ポスターの説明が容易だったり、ポスターのうちどの内容に興味があるかが明確だったりしたと思う。チラシも植物と同様、奥に配置したため、気づかない来場者が多かった。

・全体を通して、内容が以前よりも充実していたが、その分配置の仕方に工夫が足りないと感じた。今回のように、死角ができるような配置にする場合は、何がどのように配置してあるのか明確にすることと、目を引くものは目立つ場所に配置することを意識すべきだと感じた。(今回の葉を奥に置く配置は、ゆっくり観察できる形式だった点は良かった。なので、「展示あります!」と記述したり、手前にも展示を置いておくなどしたら良かったかもしれない)
しかし、目標通り、いろんな年齢層の来場者に楽しんでもらえてよかった。(木村ひかり)

・植物の展示を行ったことで未就学児や小学生に植物に興味をもってもらえたのはとてもよかった。その植物の名前や生態を説明すると、子供だけでなく大人も『おもしろい!』という反応があり、多くの人に楽しんでもらえたためこの企画は成功だったと感じた。

・資料を配布することで研究の内容をより深くしてもらえたとは思うが、資料の配布のタイミングが難しかった。どのタイミングで資料を渡すのか再考する必要がある。(堀川祐美)


・今回は学園祭期間中の開催だったため、小学生や年配の方に多く来ていただいた。事前にその状況は予想していたため、内容は植物の展示を多くする、ポスターの説明をやさしくする、チラシの作成など準備できた点は良かった。ただ、香りの強い植物を多く展示したため、においに敏感な方には不快な思いをさせてしまった。そのような人がいることを考え、配慮すべきだった。また、展示についてすべての人が説明できるよう知識を共有すべきだった。(松澤琢)
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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