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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 細胞生化学研究室オープンラボ「私のカラダの中のごみ箱」
実 施 者: 南雪也、岩佐康之、大井悠二朗、大野靖枝、鈴木勘司
実施場所: 9号館4階エレベーターホール
実 施 日: 2016年 7月 17日
対  象: オープンキャンパス来場者

<企画協力者>
高橋俊樹、林下瑞希、齊藤弘真


<概要/目的>
平成24年度より高校生物の指導要領が大きく変更され、DNAを中心とした細胞生物学についての記述が多くなった。伴って、高校で学習する生物学の内容も深くなっている。そこで私たちは、高校生をはじめ、一般の方々により生物学に興味を持ってもらうために、大学説明会の場所を借りて、ポスター発表を企画した。これによって、来場者の方特に高校生に、大学での研究を身近に感じてもらい、生物学への理解を深めてもらうことを大きな目的としている。また、ポスター発表に併せて、いくつか簡単な実験のデモストレーションも行う。また一方で、企画運営者もポスター作成を通じて、幅広い世代への情報発信に必要な情報処理能力の向上が期待される。

<方法/企画としての特徴>
今回のオープンラボでは以下の2つ方法で行う。
@)研究内容のポスター展示。                          
高校生物の教科書の内容と我々研究室で行っている研究を絡めたポスターを発表する。また、デモストレーションを行う実験の説明をするポスターも展示する。
A) 実験のデモストレーション                        
当研究室で扱っている培養細胞の観察、SDS-PAGEのデモストレーションを実施。                              大学院生が来場者の方々に@,Aを見てもらいながら、説明をする。
また、必要に応じて質疑応答に対応する。

<活動内容/具体的成果>
 オープンキャンパスの来場者に作成したポスターを見せながら当研究室での研究内容を説明し、さらに理解を深め興味を持っていただくために質問を受け付け生物学や研究について話すなどした。これにより、説明を聞きながら出てきた疑問などを解消していただき納得しながら聞いてもらうことができた。また、実際に実験で扱っている培養細胞を何種類か観察してもらったり実験のデモンストレーションを見ていただいたりすることで、研究方法など実際の実験操作について関心を持っていただけた。さらに、実施者たちも生物学を熟知していない方への研究の解説をすることで、自身も理解を深めると共に企画力やプレゼンテーション能力の向上に役立てることができた。

<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
今回のオープンラボでは、例年の形式を大きく変更し、高校生物の教科書を参考にポスター内容を再編集した。主なターゲットである高校生に、高校の授業と照らし合わせて説明することによって、活発な意見交換を行うことができた。また、その一方で、現在の高校生物の学習内容が改定されていることを実感し、生物学の基礎を再認識する良い機会となった。(南雪也)
 相手の興味に合わせた情報の提供が重要であると感じた。教科書レベルの知識と、大学院での研究をポスターにまとめて発表したが、教科書に関する部分には興味を示していなかった。次回は、研究の話の部分を増やすなど、今回のオープンラボでの課題を踏まえて実施したい。(岩佐康之)
 難しい知識を高校生向けに分かりやすく伝えることの難しさを知ることができました。今回の反省を生かして、次回のオープンラボに向け、ポスターを修正し、分かりやすいポスターを作りたいと思いました。(大井悠二朗)
 今回のオープンラボの主な対象者である高校生だけでなく、地域の方や大人の方にも関心を持っていただけてやりがいを感じながら実施することができた。さらに、一般の方の生物学に対する関心が想像以上に高いことが分かった良い機会になった。しかし、研究内容の説明ではもう少し身近に感じてもらえる例などを挙げられるとよかったと思った。次回の改善点にしたい。(大野靖枝)
 今年は自分で作ったポスターを高校生に説明したので、非常に説明しやすかった。また、高校生に大なり小なり自分たちの研究も含め生化学に興味をもってもらえたので非常に有意義な活動だと感じた。(鈴木勘司)
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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