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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 環境微生物学研究室オープンラボ「見えない微生物の見つめ方」
実 施 者: 出井愛理,高城遥
実施場所: 8号館434,436室前の廊下,446室
実 施 日: 2016年 7月 17日
対  象: オープンキャンパス来場者

<概要/目的>
微生物は地球上すべての環境に生息しているといってよいが、それを肉眼で見つけることは困難である。そのため私たちのごく身近に存在している微生物について意識して生活する人々は多くはないと感じる。微生物は地球上の様々な物質循環や代謝に関与し、地球上の生態にとって重要な役割を果たしていることから、微生物について学ぶ場をつくることは重要だといえる。夏季のオープンラボでは大学進学を目指す高校生たちが来ることが予想されるため,大学での研究に対する関心を引き出し、進路選びの参考にしてもらうことを目的とする。また参加する学生は基礎知識に加えて、研究室での研究について説明をすることで、自身の研究分野への理解をより深めることも企画の目的とする。

<方法/企画としての特徴>
当研究室で扱っている微生物についてポスターによる説明をし、私たちの生活とのかかわりなどを理解してもらった。また実際に研究室で行われる顕微鏡観察や培養法などの基礎的な研究方法を実践し、研究について具体的なイメージができるようにした。


<活動内容/具体的成果>
1.ポスター説明
一般的な研究分野の説明と私たちの研究室における研究を、ポスターを用いて発表。              
2.研究の実演  
「目に見えない微生物の見つめ方」というテーマから、どうやって微生物を観察し、育てるのかを実演。
・顕微鏡を用いた観察
・培養した様々な種の微生物を展示


<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
今回のオープンラボは企画のテーマを早くから決め、それを参加学生同士で共有・理解していたため、企画運営がスムーズにいった。運営効率化のために、各ブースごとに担当を決め説明をしたが、学生たちは自ら考え工夫した説明ができていたように感じる。来場してくれた高校生のうち微生物に関心のある人がいる一方で、あまり興味をもっていなかったり知識がない人もいた。そのような人たちに興味をもってもらえるように話すのは難しかったが、段々と説明の仕方にもコツを覚え、工夫をしながら話せるようになった。
また研究以外に受験勉強や大学選択の話をしたりと、高校生の進路選択の参考にもなったのではないかと思う。私自身高校生とのコミュニケーションは研究について改めて考えなおす良い機会になった。(高城遥)

 企画段階では、去年度のオープンラボの反省を踏まえて、「伝えたいことのテーマ」と「コンセプト」を一貫して考えていくことができた。そのため、企画側の説得力が増し、伝えたいことがはっきりしたため、参加者の方には微生物をより身近に感じてもらえたと思う。興味が沸いた、と言ってもらえたり、積極的な質問が出たりしたので、出向いた甲斐があったのではと考える。運営側も、ある程度の道筋がある中で、それぞれが考えて参加者に合わせて臨機応変に対応していた。伝えることの技術が向上したと思う。また、専門知識のない一般に、自分たちの研究をわかりやすく伝えるという経験を通じて、自分の研究の立ち位置が見えてきたという声が聞こえた。アウトリーチをすることで、自分たちの研究がより見えるという経験ができたよい機会になったと思う。(出井愛理)









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