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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 植物系統分類学研究室 オープンラボ「植物とキノコの進化と多様性」
実 施 者: 大田 崚眞  中嶋玲菜 荻原弘貴
実施場所: 牧野標本館1Fロビー、植物標本庫
実 施 日: 2016年 8月 21日
対  象: オープンラボの来場者

<概要/目的>
オープンラボを開催することで、地域の方々や中高生に牧野標本館についてと研究室で行っている研究の理解を深めてもらう。特に教科書等でしか学ぶことのない植物とキノコの進化や多様性について、植物系統分類学研究室で実際に行われている研究の紹介を通して理解を深めてもらう。また、それによって進路を考える中高生の参考となるように研究の意義も伝えていく。

<方法/企画としての特徴>
当研究室で実際に研究を行ってきたことをポスターを用いて発表・紹介を行い研究に対するイメージを持ってもらえるようにした。また、牧野標本館の成り立ちや牧野富太郎について紹介することでこの建物の意義や標本の大切さを伝えた。

<活動内容/具体的成果>

[ポスターによる研究発表]
自分たちが行っている研究についてポスターにまとめて発表した。研究内容は中高生や一般の
方向けにわかりやすく説明を行った。。その際実際に研究で採取した標本などを展示し自分の目で見てもらうことでより興味を誘う。

ポスター
「被子植物の花と送粉者の関係」・「シダ植物の進化と多様性」・「小笠原諸島の植物」・「キノコ類の隠蔽種の探索」・「伊豆諸島の固有変種サクユリの花香と訪花昆虫相の日内変化」
展示品
 学内で採取されたキノコ標本・サルトリイバラの地下茎と地上部の標本・牧野富太郎の著書

[標本庫案内]
定期的に希望者を募って標本庫の案内ツアーを開催した。普段は一般開放していない植物標本庫内の案内を牧野標本館についての解説も交えて実施することで、標本の大切さや牧野標本館の意義を知ってもらう。

積極的に標本庫案内のお知らせを行ったところ、多くの方に興味を持っていただくことができた。実際に生の標本を見てもらうことや、標本の採集年代、最終地などの情報も同時に伝えることでより身近に感じていただけたのではないかと思う。実際、来場者から標本の保存や、牧野標本館の大切さというものを感じ取ることができたとの意見もいただくことができた。

<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>

想像以上に来客が多かった事や標本庫の案内の希望者が多かったことなどから、ポスターの説明などが十分に行えなかったと感じた。企画としては実物を置くこと、実物を見てもらうことに重きを置きたいと考えていたものの展示スペースなどから、実際に標本庫外に展示するものが少なかったのが改善点だと思われる。乾燥標本など作れるものや、液浸標本などの準備を今後行って行くことを考える。他の研究室と別の棟にあるため、他の参加団体の状況の把握をすることが出来ていなかった部分は今後考慮する必要があると感じた。(M1 荻原)

今回のオープンラボでは、ポスター展示だけではなく、例年に比べて多くの標本や写真の展示および標本館ツアーを開催した。その結果、多くの人がオープンラボに訪れ、興味深げに展示物を見てくれた。また、標本館ツアーは好評だった。展示スペースが少ないという問題があるものの、もう少し空間を活用して、さらに展示物を増やすことで、来館者により興味・関心をもっていただけるオープンラボになると考える。 (M2 中嶋)

©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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