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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 国立科学博物館 実習「卵の中をのぞいてみよう」
実 施 者: 山口菜穂 原規司
実施場所: 独立行政法人国立科学博物館  地球館3階実験実習室
実 施 日: 2017年 4月 30日
対  象: 国立科学博物館の企画展の来場者

<概要/目的>
国立科学博物館の企画展の来場者(特に小学生、中高生、教員を対象とする)の方に、ニワトリ胚の観察実験を通じて、発生生物学の分野や、実験動物について興味を持ってもらうことが大きな目的である。
また、実際にニワトリ胚の取り出しを行うことにより、研究についてのイメージを持ってもらうことができる。
それらに加えて、企画者にとっても、発生の分野やニワトリ胚についての知識がない方に説明や技術指導を行うことにより、研究の説明能力や情報発信能力を向上する目的がある。
                


<方法/企画としての特徴>
10:00-10:30 準備
10:30-11:30 ニワトリ2日胚の観察実験(第1回)
11:30-12:30 ディスカッション(第1回)
12:30-14:00 片付け・第2回の準備
14:30-15:30 ニワトリ2日胚の観察実験(第2回)
15:30-16:30 ディスカッション(第2回)
16:30-17:00 片付け

今回の企画では、教科書等の使用はせず、発生に関する知識を持っていない人に対して技術指導を行う。そのため、ある程度の知識の提供は必要であるが、観察を行っている人自身が予測や考察をできるように補助をする立場として技術指導を行う。                


<活動内容/具体的成果>
最初に参加者全体に向けた概要の説明を行った後、班に分かれてもらい、企画者それぞれが班ごとに技術指導を行った。
胚の取り出しが終わった後に、個々で観察、班内でサンプルを交換してもらいながらの観察を行ってもらい、そこから気づいたことなどを議論・発表してもらった。

<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
・対象者が教員・中高生・小学生と幅が広かったことから、回数を重ねるごとに相手のレベルに合わせて説明する技術の向上が感じられた。自分の研究分野について、相手に理解してもらえることや、胚の観察をして感動を覚えてもらえることには、普段の研究で得られるものとは異なる達成感を得ることができた。
今後の課題として挙げられることは、技術指導を行う際の工夫と、議論を活発にする工夫である。技術指導の際は、一定のスピードで説明を行うのではなく、特に失敗しやすい段階でゆっくりと強調しながら説明を行うことで、より成功率を上げることができると考えた。また、技術指導では、比較的説明する対象者に合わせた説明をすることができたが、議論の際にそれが出来ていなかったと思う。対象者が小学生など年齢が低い場合、ある程度どのくらいの知識を持っているかを把握し、それに合わせた助言をしながら議論を進めれば、より理解を深めることができたと思う。(発生生物学研究室 M1 山口菜穂)

・実験を見せて技術指導を行う際、大事なポイントでは一度立ち止まり、同班の参加者がみんな分かるように何度か説明するなどして相手に伝わることを意識をした。回を重ねるごとにそのような説明が良くなるように感じた。また、今回は班ごとでのディスカッションがあった為、参加者それぞれを名前で呼ぶように意識し、コミュニケーションが活発になるように意識した。
今後の課題としては、参加者の年齢層が低くなるほど、サンプルを比較しながら観察するときに一つのものに集中しがちになってしまう。他のものにも意識が向けてもらえるようにアドバイスをしたり、同班で気付いている人の意見をうまく伝えてあげることで、もっと多くの事に気付いてもらえるように改善していきたい。(発生生物学研究室 M1 原規司)


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