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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 細胞遺伝学研究室 2017/8/19 オープンラボ
実 施 者: 大沼康平,根本美薫,中山モハメッド淳,馬渕郁美,大津佑太,Felipe Rogalski,鈴木悠希,伊藤圭哉
実施場所: 首都大学東京 南大沢キャンパス 8号館4階東側エレベーターホール
実 施 日: 2017年 8月 19日
対  象: オープンラボ来場者

<概要/目的>
キイロショウジョウバエは、遺伝学、分子生物学の分野において特に有用なモデル生物であるが、一般の人にとってはただの“ハエ”に過ぎない。本企画の目的は、モデル生物としてのショウジョウバエの魅力を知ってもらうことである。また、ポスター掲示によって、キイロショウジョウバエを用いた私たちの研究に興味を持ってもらうことを期待している。進路相談コーナーでは、現役の大学生、大学院生が高校生の進路相談に乗ることで、進路決定の手助けをすること、および本学をより理解してもらうことを目的としている。


<方法/企画としての特徴>
「突然変異体を探せ」
本企画では、顕微鏡を用いてショウジョウバエの野生型および突然変異系統を観察してもらう。遺伝子の変異によって引き起こされた形態異常が、どのような遺伝子の変化によるものかをクイズ形式で答えてもらい、遺伝子とは何か、そして遺伝子の突然変異から何が分かるのかを解説する。
「ポスター展示」
当研究室で行われている研究を企画者がポスターを用いて説明する。本企画の目的である、モデル生物としてのショウジョウバエの魅力を来場者に分かりやすく説明すると同時に、最新の研究成果を掲示する。
「進路相談コーナー」
高校生を対象に受験勉強や進路決定などの進路相談を受ける。


<活動内容/具体的成果>
企画者:一般の人を対象に説明を行うため、相手の立場に立って考える能力が身に付くと期待される。また、多くの人とコミュニケーションをとることで視野を広げることができ、自身の研究においても別の視点から考察ができる可能性があると考えられる。
来場者:ふだんなかなか経験することのできない専門的な研究の一端に触れることで、生物学の研究に興味を持つきっかけとなる。また理系の大学院生との対話を通して、学生が取り組む研究とはどういったものであるかを理解することができる。特に高校生にとっては、現在自身が学び得ている知識の延長に、どのような研究があり、その知識がどう生かされているのかを知ることで、進路決定の参考になると期待される。


<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
今回のオープンラボは私にとって2回目の開催であった.そのため,前回よりも事前準備に協力することが出来,当日も後輩への指示や来場者への説明をスムーズに行うことが出来た.大学説明会に参加した高校生とその保護者を中心に非常に多くの方が来場してくださり,特に変異体コーナーやポスター説明を通して私たちの研究に興味を持って頂けたと感じた.また進路相談のコーナーでは,勉強方法や進路選択のきっかけなど多くの質問を受けたため,自身の体験談や生物学研究の面白さを話すことで前向きな助言をすることが出来たと思う.(M2 根本)

今回、去年の経験を生かしてかなりスムーズに来場者に説明をすることができた。さらに、ただ変異体の説明をするだけでなく、会話を広げることで勉強の悩みや進学・入試の相談に多くのることができ、さらに自分の知識や体験談を元に保護者の方ともコミュニケーションをとることができた。次回からは私が主体でオープンラボを開催するので、この経験をしっかり生かしていきたい。(M1 鈴木)

今回のオープンラボには高校生の参加が圧倒的に多かった.高校生になるとある程度の生物学の知識もつけているので,多少難しい話も理解してもらえた.参加者の中にはゼミナール入試を受けている人がおり,まるで高校生の自分を見ているようだった.正解のない課題に挑戦している研究室の生活を知った彼らには,型にはまらない主体性を持った大学生活を送ってもらいたいと思う.(M2中山)

今回の来場者は、すでに生物学の勉強を始めている生徒が多かった。単にハエに興味を持っているだけでなく、研究の内容にも関心を寄せている来場者が例年より多い印象であった。やや難しい内容のポスター展示についても、高校生の知識で理解できる範囲で簡潔に説明しようと心がけたところ、興味を持って聞いてもらうことができた。また、一次的に混雑したが、展示物が空くのを待っている来場者にも声掛けなどの対応ができており、良かったと思う。 (M2 馬渕)

当企画は、大学説明会との同時開催であったため、主に高校生向けに計画したものであった。高度で最先端な研究内容を、高校生にどのように理解してもらうかが成否の鍵であったと思う。当日は予想通り多くの高校生が来場しており、多くの主催者はどのようにすれば高校生が展示内容に興味を持つか工夫した説明をしていた。今後の課題としては、展示物が少なく来場者の待ち時間があることだ。より満足度を高めるために、展示内容を増やすか、より多くの機器を用意して対応する必要があると考える。(D1 大沼)

ショウジョウバエを実験で用いているということでオープンラボに一緒に参加させて頂きました。高校生の素朴な意見、質問に少し戸惑うこともありましたが、納得して帰っていく姿を見ることができ、うまく返答できたと感じています。受験の質問をされる高校生が多く見られましたが、外部性である自分の大学時代の経験を伝えられたことも良かったのではないかと感じています。(M1 伊藤)

今回も来場者が多く、概ね企画は成功であった。変異体の観察、研究発表ともに来場者は良い反応を示してくれた。ショウジョウバエを用いた研究について興味を持ってもらう良いきっかけになったのではないかと思う。運営側としては、下級生であった去年と異なり、研究内容の発表や全体のマネジメントが主な役割となった。個人的には、特に自分と分野の近い学生の研究に関しては、ある程度は高校生に説明できるようになっていた点が良かった。今後への課題として、より挑戦的な試みが必要であると感じた。それぞれの研究に関連する技術などを、実演を含めて提示するなどの試みをするのもひとつの方法であると考えた。(M2 大津)

I was amazed with the amount of students that were interested in genetics and researches using Drosophila as a model organism. There was a significant increase of students visiting our open lab compared with last year. Furthermore, many parents also showed interest with the topics presented. Posters containing figures and mutant fruit flies with several phenotypes were displayed, and I think it was a good way to demonstrate the importance of research in genetics since it is visually impacting. Overall, all organisers seemed satisfied with the event at the end of the day, and I hope all students that visited the open lab went home with same feeling.  (M2 Felipe)

©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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