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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 植物系統分類学研究室 オープンラボ「新種の探索!島の探検!進化の探究!〜牧野標本館が誇る多様な花・シダ・キノコ〜」
実 施 者: 荻原弘貴、酒井絵理佳、中内綾香、山田旭
実施場所: 牧野標本館1Fロビー、植物標本庫
実 施 日: 2017年 7月 16日
対  象: オープンラボの来場者(中高生と保護者、地域の方々)

〈概要/目的〉
オープンラボを開催し、当研究室の研究テーマ(植物とキノコ、小笠原)や標本庫について、来場者に理解を深めてもらう。主に中高生と保護者の方々には進路の参考となるように、地域の方々には牧野標本館の意義が伝わるように、研究紹介を行う。

〈方法/企画の特徴〉
これまでの研究テーマから、被子植物、シダ植物、キノコ、小笠原を抜粋しポスターにまとめたものを展示した。来場者には積極的に声をかけ、紹介を行い、研究がより身近に感じられるよう努めた。また牧野標本庫のツアーを行い、牧野富太郎や標本庫の成り立ちについて紹介した。

〈活動内容/具体的成果〉
・        研究発表
以下のテーマのポスターを使用し、一般の方にも理解できるように説明を行った。シダ植物については、約10種の展示を行い、多様な形態を実際に見てもらった。
ポスター:被子植物の性表現と送粉者、シダ植物と牧野で行われている研究、キノコと植生〜土壌と植物とキノコの関係〜、小笠原の自然と外来種
展示品:シダ植物(ベニシダ、リョウメンシダ、タマシダ、ホウライシダ、アスカイノデ、クマワラビ、イタチシダ、マメヅタ、ミゾシダ他)、牧野富太郎の著書
・        標本庫ツアー
希望者に標本庫ツアーを行い、標本庫の役割や意義について知ってもらった。牧野富太郎の標本や、絶滅種の標本、タイプ標本などを紹介し、標本庫の持つ価値を広めた。

〈感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)〉
今回のオープンラボは進路に悩む高校生の来場が多かった。積極的に声をかけるように意識したところ、来場者からも質問を多く頂き、研究についてよく知ってもらえたと思う。大半は植物に興味を持つ方だったが、そうでない方には小笠原の自然についてお話をした。次回は写真を増やすなどして、後者の方々もより楽しめるように企画したいと考えている。また、標本庫ツアーでは多くの方に“普段は入れない標本庫を見ることができ、良い経験となった。”と言って頂けたため、次回も同様に行いたいと思う。(M1 山田)

今回で私自身のオープンラボ参加経験は2回目となった。前回の経験を活かし、2点の改善を行った。1つは企画のタイトルである。今までの堅苦しい印象のものから、なじみあるようなものに変えた。私たちのオープンラボは、他の所と離れて行っていたため、ついでに来るということはあまりない。まずはタイトルで興味を持ってもらわないと、わざわざ来てもらえない。その効果もあってか、前回よりは多くの方がいらっしゃった。もう1つ変えたのは、身近な植物を展示するということである。当日の午前中に日向緑地で採集したものを展示し、植物の多様性を感じてもらった。これについても興味を持ってくれた方が多かったので、展示してよかったと思う。(M1 酒井)

今回はじめて、オープンラボに参加をしました。オープンラボは、ご両親と一緒に来られる生徒さんが多く、大変緊張しました。あらかじめ標本館や自分の研究テーマ以外のシダについて事前学習をしていき、自分のメモ用紙にまとめて説明をするよう心がけました。また、話の順番などにも工夫をし、常に分かりやすさを意識し、話す工夫をしました。標本館では、実際に標本をみて頂くことで、標本を作製・保管する重要さを少しでも知って頂けてたかなと思います。しかし、どうしたら植物に興味を持ってもらえるのか?わかりやすく説明するためにはどのような点に気をつけて説明すればいいのか?の点を配慮しながらの説明をしなければならなかった点は今回の改善点です。また、自分が自分の研究テーマ以外のことも、さらにしっかりと把握していなければない事が、とても難しい点だと感じました。なぜなら、質問された際に知識が曖昧なところがあったためです。次回参加するときは、しっかりと事前学習、準備をし、オープンラボに備え、ポスターのトピックも増やし、画像や絵を増やし、よりわたしたちの研究に興味を持って頂けるようにしたいと思います。大変貴重な体験になりました。(M1 中内)

今回は生命科学として集団でラボに来ていただいた事など例年より多くの方に来ていただいた。一方で多量の方を同時並行でご案内するという対策がとれていなかったため対応がうまくできていない反省点もあった。また、ポスターの内容の前提となる部分に関する記述等が少なく途中で紙を印刷して掲示したりという事をしていたので誰もが分かりやすいポスター作りを今後考えるべきである。説明なしでもある程度は分かるようなポスターを作ることが大切であると感じた。(M2 荻原弘貴)
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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