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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 植物発生生理学研究室オープンラボ (2017/11/03)
実 施 者: 古磯成美・岩見百華・國分巌・中平織香・鈴木洋弥・大西由之佑・マリエンティ テティ・戸田絵梨香
実施場所: 8号館320室
実 施 日: 2017年 11月 3日
対  象: みやこ祭来場者

<概要/目的>
植物は私たちの生活の身近にあるものであり、食糧としても用いられているものである。それらは種子をつくることで繁殖をしている。しかし、受粉した後種子になるまでの過程は植物の内部で起こることであるため、どういう変化をしているのかを実際に見ることは難しい。私たちの研究室ではその植物の内部で起こっている植物の受精・発生過程について研究している。そこで今回、これらについて多くの人に知ってもらい、関心を持ってもらうことを目的とする。今回のオープンラボでは、大学説明会のときよりも幅広い参加者が予想されるため、私たちが普段活用している実験手法を生かしてそれら細胞などを、実際に見て、知ってもらうことを目的とする。

<方法/企画としての特徴>
本企画の特徴としては、動画や実物を見せることで、植物の発生過程について実際に見ることができる点である。また、ブースをいくつかに分けることでより多くの人と対話形式で説明が出来るようにし、疑問などに対応しやすくした。

<活動内容/具体的成果>
・実験内容についての動画を用いた説明
私たちが普段実験に用いている技術は、特殊な方法であり、また顕微鏡下でしか観察ができないため、言葉だけの説明ではなかなかイメージがしにくい。そこで、動画を用いて説明することで、イメージがしやすく、かつより分かりやすい説明が出来た。


写真1:動画を用いた説明の様子

・実験に用いているものの実際の展示
卵細胞、カルス、植物体など実物を展示することで、それらの大きさなどをより身近に感じてもらえた。また、特に卵細胞やカルスなどは普段の生活の中でなかなか見られないものであるため、多くの人に興味を持ってもらうことができた。

また、これら企画をいくつかのブースに分け、ブースごとに必ず一人以上配置し、個別に説明をしていくことで、参加者から出た疑問などにもしっかりと対応することができた。



写真2:卵細胞の観察の様子


写真3:展示(カルスの再分化過程)

<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
今回、初めてのオープンラボへの参加であったため、どのくらいの人が来場してくれるのかが予想ができなかった。しかし、ブースを分けたことで対応しきれない状況になることはなかったと感じている。ブースを細かくしてしまったために、どういった順序で回ってもらうのかが分かりにくくなってしまっていた。次回は順路などもきちんと決める必要性を感じた。また、高校生だけでなく、小さいお子様を連れた家族の皆様にも多く来場いただいた。そういった小さい子たちには、説明しながらクイズを設けることで楽しんで聞いてもらうことができたと思う。(M1 古磯成美)

ブースを細かく分けたとこで同時に複数の来場者の対応ができた。しかし、本来想定した流れではなくなったとこもあり、ブースや展示物の配置に改善点が見受けられた。また、ブースによっては専門がわかる者が限られているところもあり、次回は全体の予習があると良いと感じた。来場者の年代が広かった(幼児、小学生、高校生、大人など)ので、あらかじめそれぞれの年代に合わせた説明文などを用意しても良いと思った。(D3 鈴木洋弥)

私は、自分の専門であるカルスの発生のブースを担当した。一般の方に、カルスの発生(再分化)についての説明をするために、様々な段階の再分化カルスを用意した所、「実物がなかったら、この話を信じられなかったかもしれない」との声を頂けたので、用意して良かったと思った。また、高校生やその保護者の方などに分かりやすいように研究の説明をすることを通し、自分の研究についても改めて考えることが出来た。しかし、年少者に対してうまく説明することが出来ず、年少者を含むグループには当ブースを飛ばして案内しなければならないこともあった。次回は、より多くの年代の方に説明できるような対策として、年少者向けに別のポスター/展示物などの準備を検討したい。(M1 中平織香)

On 4th November 2017, there was a campus festival in Tokyo Metropolitan University (TMU). Open lab was held during this event. It was my first time to be involved in an  interesting event in the lab. Every lab member was excited and they were very enthusiastic to prepare for the open lab event. Many people came and visited our lab. The visitors are not only senior high school students but also parents and children.Our lab members explained about how to use laboratory facilities and instruments, especially the microscopes. They also talked about the development of rice and in vitro fertilization which are what we perform daily. We also displayed many things, like the callus, seed, and plantlet so that the people who came could understand about the main subject that we study in the lab. The students were eager to ask questions during the explanation of our research field and also parents and children were excited to come to our lab. It was such an interesting event, because we could introduce our lab to many people. I hope next time, we can do even better than this year. (M1, Maryenti Tety)

生物学に興味を持っている中高生を相手に研究の説明をすることは、自分にとって大変良い刺激になった。動画や写真を交えて研究室の実験手法を紹介したところ、来場者に感動して貰えたことが嬉しかった。また、大人向けの専門的な内容の展示のみでなく、小さな子供が楽しめるような展示も用意したため、全体として幅広い年代の方に満足して頂ける企画になったと思う。改善点として、混雑時は展示を行っている研究室内の通路が渋滞してしまうことがあったため、混雑時用により簡略な展示の説明も準備しておけばよかったと考えている。(M1 岩見百華)

専門的な知識を持たない一般の方々に、自分たちの研究をいかに面白いと思って頂けるか。普段から、大事にしなければいけないことではあるが、オープンラボという機会は、改めて真剣に向き合うきっかけとなった。小学生から年配の方まで、それぞれの興味・知識に応じて、説明や切り口を変えることで、少しでも関心を持ってもらえるように取り組んだ。(M1 國分 巌)

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