<概要/目的> 私立品川女子学院高等学校の1,2年生を対象に、ニワトリ胚の観察実験を行う。本企画では、発生生物学研究室の福田公子准教授が品川女子学院高等学校で行う特別授業に合わせて実施するものである。 ニワトリ胚は身近な生き物でありながら、短い期間に様々な器官が形成され、形態が変化する。また、胎生ではないため、観察や実験操作が容易であるなどのメリットがあり、発生生物学を知るうえで非常に有用なモデル生物である。本企画では、対象学生に実際に鶏卵から2日胚(孵卵2日目の胚)を取り出し、観察をしてもらう。さらに、観察から生じた疑問などから、ニワトリ胚を用いた研究テーマを考えてもらう。企画の後半は、福田先生による講義を実施する。これにより高校生に生物学への興味を高めてもらうことを目的とする。
<方法/企画としての特徴> 14:00〜16:30 ニワトリ胚の観察実験を行ってもらう。 最初にニワトリ胚の取り出し方の実演を行い、実際に胚の取り出しを行ってもらう。 このときは生徒に目を配りながら、難しい部分はフォローやアドバイスを行い、全員がきちんと取り出しを行えるように補助する。 取り出した胚の観察を行ってもらい、ディスカッションを行う。 このときは観察の方法、ポイントを教えながら、ディスカッションが活発になるようにファシリテートを行う。
16:30〜17:00 福田先生による講義
<活動内容/具体的成果> ニワトリの卵という身近な材料を用いて発生についての導入を行ったことにより、興味を持ってもらいやすくなり、参加していた高校生に終始楽しんでもらうことができた。 胚の取り出しの実演を行う際も、取り出し方のポイントはきちんと押さえつつ、対話をするように説明を行ったことによって、リラックスして取り組んでもらうことができた。 自分で取り出しを行ったことにより、観察への意欲も高くなり、詳細な観察を行ってもらうことができた。 また、高校生自身の観察や議論による気付きや発見を妨げないよう、アドバイスを行いながらディスカッションを進めることができた。 今回の企画を通して、生物学や発生生物学の面白さを伝える訓練をすることができ、実際に高校生にも面白さを感じてもらうことができたと思う。
<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)> 今回は複数のテーブルに分かれて座っている生徒に対して指導を行ったため、慌ただしくはなったが、失敗しやすい段階ではなるべく丁寧に指導・アドバイスを行い、全員が自分で作成したサンプルを使って観察を行うことができた。しかし、最初に実演を行っているが、スピードが速かったなどの原因から、過程を覚えきれていない生徒が何人かいた。最初の実演の時にメモを取れるようなスピードで説明をしたり、重要な部分は強調して話すようにし、よりスムーズに実験が行えるように改善したいと思った。生徒が皆楽しんで実験に取り組んでいたので、今後も多くの高校生に実験や発生の面白さを伝えていけるように頑張っていきたいと思った。
記入内容の目安です。項目名は必要に応じて上書き変更して下さい。 グループでの活動は,最終項目のみ,全員記入ください.
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