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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 2007年首都大学東京大学祭でのオープンラボの企画・実施
実 施 者: 小林 正明、吉田 慶太、長尾 麻理子
実施場所: 8号館・247号室
実 施 日: 2007年 11月 3日
対  象: 大学祭へ来場された一般の方々

<概要/目的>
 一般の方々へ対する生物学研究の啓蒙と、自らの発表・発信能力の向上を目指し、2007年首都大学東京大学祭でのオープンラボにて、来場者に発生プログラム研究室で行っている研究の説明を行った。
 本企画を行うことで、専門知識の無い聞き手に対してどのようにしたら研究の目的・意義・手法等の理解を得られるのか、といった実施者の発表能力の向上が期待される。

<方法/企画としての特徴>
 先端の研究手法に実際に触れてもらうことで、発生生物学研究を行う意義や楽しさを感じて頂く事に重点を置いた。

<活動内容>
@ポスターを用いた口頭による研究内容の説明
 当研究室で行っている研究、すなわち、ホヤ発生過程で重要な働きを担う遺伝子を研究する目的・意義・手法等の説明を行った。



Aホヤ実物(実験材料)の展示
 小さな水槽に入れたカタユウレイボヤを展示し、どういった生物なのかを来場者に説明した。

BWhole mount in situ hybridization (WISH、遺伝子発現可視化法)処理サンプルの展示
 実体顕微鏡数台を設置し、来場者にホヤWISH処理胚を観察してもらった。

Cマイクロインジェクション(卵への外来物質導入法)の体験
 マイクロマニピュレーター(顕微注入装置)を取り付けた実体顕微鏡を設置し、実際にホヤ卵へ外来物質(ここでは色素)の導入を行ってもらった。

<具体的成果>
 多くの方々に、遺伝子や発生に関して考えて頂く良い機会を提供できたと思う。特に、実際にホヤや胚サンプルを見たり、マイクロインジェクションにチャレンジしてもらう事は、来場者の好奇心をかなり刺激できたように思う。また、実施者は短い時間に何度も研究内容を説明することになったので、スムーズに話したり聞き手の理解度に応じて柔軟に話す内容を変化させる能力の向上が見られた。

<感想/課題>
 来場された多くの方々に発生学に対する好奇心を持って頂けたように感じました。しかし、内容の理解は得られにくく、よりふさわしい説明方法を検討する余地は多くあると思われたので、その点について反省し、次の機会に生かそうと思います。(小林)

 ポスターによる説明だけでなく、実際に観察や体験が出来るコーナーを設けたことで、より興味や理解を深めてもらうことが出来たと思います。一度に多数の方が来られたとき、十分に対応しきれなかった部分があったことが課題として挙げられ、そういった事態を想定して準備しておくことが、企画、運営上重要であると感じました。(吉田)
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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