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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 細胞遺伝学研究室 2018/7/15 オープンラボ 「インスタ・バエ」
実 施 者: 鈴木悠希、林凌也、多田浩優、仲田佳規、橋本莉穂、山本采
実施場所: 首都大学東京 南大沢キャンパス 8号館4階東側エレベーターホール
実 施 日: 2018年 7月 15日
対  象: オープンラボ来場者

<概要/目的>
キイロショウジョウバエは、遺伝学、分子生物学の分野において特に有用なモデル生物であるが、一般の人にとってはただの“ハエ”に過ぎない。本企画はモデル生物としてのショウジョウバエの魅力を知ってもらうことを目的とする。また、実際に学会で使用したポスターや研究の概要を載せたポスターを掲示することによって、キイロショウジョウバエを用いた私たちの研究に少しでも興味を持ってもらうことを期待している。進路相談コーナーでは、現役の大学生、大学院生が高校生の進路相談に乗ることで、進路決定の手助けをすること、および本学をより理解してもらうことを目的としている。


<方法/企画としての特徴>
「突然変異体を探せ」
本企画では、顕微鏡を用いてショウジョウバエの野生型および突然変異系統を観察してもらう。遺伝子の変異によって引き起こされた形態異常が、どのような遺伝子の変化によるものかをクイズ形式で答えてもらい、遺伝子とは何か、そして遺伝子の突然変異から何が分かるのかを解説する。
「ポスター展示」
当研究室で行われている研究を企画者がポスターを用いて説明する。本企画の目的である、モデル生物としてのショウジョウバエの魅力を来場者に分かりやすく説明すると同時に、実際に学会等で使用したポスターを掲示することで最新の研究成果を掲示する。
「進路相談コーナー」
高校生を対象に受験勉強や進路決定などの進路相談を受ける。


<活動内容/具体的成果>
企画者:一般の人を対象に説明を行うため、いかに自分の研究を一般の人に魅力的に伝えることができるか考える必要がある。したがって、相手の立場に立って考える能力、簡単に魅力的に話す能力が身に付くと期待される。また、多くの人とコミュニケーションをとることで視野を広げることができ、自身の研究においても別の視点から考察ができる可能性があると考えられる。
来場者:ふだんなかなか経験することのできない専門的な研究の一端に触れることで、生物学の研究に興味を持つきっかけとなる。また理系の大学院生との対話を通して、学生が取り組む研究とはどういったものであるかを理解することができる。特に高校生にとっては、現在自身が学び得ている知識の延長に、どのような研究があり、その知識がどう生かされているのかを知ることで、進路決定の参考になると期待される。


<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
今回のオープンラボは私にとって2回目の主催あった。そのため,初めて主催した昨年11月よりも事前準備や当日の後輩への指示出し、来場者への説明をスムーズに行うことが出来た。大学説明会に参加した高校生とその保護者を中心に非常に多くの方が来場してくださり、研究の概要を掲載したポスターを通じてかなり私たちの研究に興味を持って頂けたと感じた。また、今回は進化遺伝学研究室と合同であったため、実験室の前が動線となっており、研究室というものを垣間見ることができるようなオープンラボであったと思う。(M2鈴木)

大学院から首都大学に進学した私にとって初めてのオープンラボとなった。外部の方に向けて自分の研究テーマや、ラボで取り組んでいることを説明するということが初めてだったため、説明の稚拙さや粗が目立ってしまい、自分の勉強不足を反省した。準備や片付けなど、先輩に頼ってしまった部分が大きく、次回以降は今回の反省をいかしていきたいと思った。反省点は多くあるものの、自分の研究内容やショウジョウバエの魅力を説明した際、来場者の方にとても楽しそうと言っていただき、オープンラボの意義を感じることができた。
(M1 橋本)

今回のオープンラボの経験により、研究内容を社会へ発信することの重要性を学べた。大学説明会に参加した高校生とその保護者を中心に、実際にショウジョウバエを観察してもらいながら解説を行った。このとき、変異体を用いた研究方法の概要を体験を混ぜながら話し、私たちの研究について興味をもっていただけたと思う。学生がわかりやすく適切な表現を考えたことで、学生と来場者の両方ににとって意義深いオープンラボであったと思う。
(M1 林

私は高校生や保護者を相手に、顕微鏡を用いたショウジョウバエの変異体の観察と、その変異体の解説をする作業を行った。また、必要に応じて当大学受験に向けたアドバイスや質問への応答、研究室での活動についての話などを行った。ショウジョウバエは教科書では見たことはあったが、実物は見たことがないという高校生が多く、良い学習の機会になったと考えている。
(M1 多田)

毎回思うのだが、オープンラボという企画で一般の方を相手に研究のことを話すというのはとても難しい。普段我々がセミナーなどで使っている言葉や概念自体が彼らには新しく、しかし、研究の紹介をせねばならない。いかに噛み砕いて話せるか、興味を持ってもらえるかが重要であり、この企画の面白いところだと思う。一般の方との対話の中で、さじ加減を見極めて次回に生かしたい。(M1 山本)

高校生やその保護者に向けて私たちが実験で使用しているショウジョウバエの変異体の観察や解説、また研究内容について紹介を行った。さらに保護者の方にこの大学の生命科学専攻に入学する上での様々な受験方法についてもご相談を受けた。ショウジョウバエはかなり新鮮だったようで、いろいろな人に楽しんでもらえたと思う。私も改めて自分の研究していることと向き合う時間ができいい経験となった。(M1 仲田)



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