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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 北区スーパーサイエンススクール
実 施 者: 武智あづさ・岩瀬璃奈(幹細胞制御学研究室M1))
実施場所: 東京都医学総合研究所
実 施 日: 2018年 7月 24日
対  象: 北区在住・在学の中学生、高校生 24人

<概要/目的>
北区在住・在学の中学生、高校生を対象に、最先端の研究現場の見学や実験の体験をしてもらうことが目的である。普段は入ることが出来ない研究所に来訪して頂き、研究所がどのような場所であるか知ると同時に、そこで働く研究者を身近に感じて欲しい。私たちが実験で使用しているピペットや顕微鏡などの器具を、 中高生が自分の手を動かし操作することで、実際に行われている研究についての理解が深まるだろう。最後のまとめの講義では、最新の医療分野の情報を得ることが出来る。分かりやすく、楽しく科学の魅力を伝え、将来の科学系人材養成にすこしでも貢献出来れば良い。

<方法/企画としての特徴>
今回は細胞内のミクロな世界を体感してもらうことをテーマに実施する。具体的には、共焦点レーザー顕微鏡や超解像度顕微鏡を使って、植物の組織や細胞の内部構造の観察。ハムスターの細胞から染色体標本の作製。緑色や赤色に光る細胞を観察し、蛍光タンパク質を作り出している遺伝子を分子生物学の実験によって検出する。分子生物学の実験では、PCRを行い電気泳動でDNA断片を検出する。緑色細胞と赤色細胞を、セルソーターという機械を用いて分離する。

<活動内容/具体的成果>
中高生の立場に立ち、実験原理を理解する上でどんな知識が足りないのか考え、準備を進めた。実験原理についての理解が深まり、端的かつ魅力的に伝える能力が身についた。
学生生活では経験できない超解像度顕微鏡や分子生物学実験を通して、生物の研究がどのように医療へ生かされているのか理解できた。この経験から、研究者や機器開発などの進路選択の幅が広がったのではないかと考える。

<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
PCR・電気泳動から遺伝子の検出、染色体標本作成から染色体異常による病の原因を説明することができた。図を用いて説明し、中高生にも実験原理を理解してもらえるように努めた。PCR・電気泳動・染色体標本作成・観察と、実験を詰め込んでしまい、中学生が疲労してしまった。次回の開催時は疲労困憊しないよう、ゆとりのある実験計画を立て、より中高生に楽しんでいただける企画にしたい。(M1武智)

私は事前準備として、タイムスケジュール作りを行った。当日は、中学二年生の研究体験を担当した。タイムスケジュールを作成する際、時間に余裕が出来るように設計したつもりだったが、実施してみると想像よりはるかに時間がかかってしまった。今回のスーパーサイエンススクールは、対象者の年齢が低かったこともあり、楽しく、飽きさせず、興味を持ってもらえるように心がけた。(M1 岩瀬)

©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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