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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 分子遺伝学研究室オープンラボ「バクテリアの遺伝子研究の世界」
実 施 者: 大塚夏海、新森友香、志村知美、新倉孝明、加藤優一
実施場所: 8-247 専門実習室
実 施 日: 2018年 8月 18日
対  象: オープンキャンパス参加者

<概要/目的>
オープンキャンパスに来場した方を対象に、あまりなじみのない「シアノバクテリア」について興味を持ってもらうことを目的とした。さらに、分子遺伝学研究室がどのような研究を行っているのかを知っていただくことで、大学での研究のイメージをつかんでもらうことを目的とした。

<方法/企画としての特徴>
今回はオープンキャンパスと同時に行われたため、対象は高校生とその親御さんにして企画を立てた。シアノバクテリアがどのような生き物か、そして身近にいる生物だと理解していただけるような展示と説明を行った。さらに、研究室での研究内容を知ってもらうために、環境適応における遺伝子の働きがわかるような顕微鏡観察を行った。その際、クイズ形式にすることで、気軽に楽しみながら理解してもらえるようにした。

<活動内容/具体的成果>
1.シアノバクテリアの説明
シアノバクテリアはなじみのない方が多いため、まず光合成をするバクテリアであること、形態や生息環境は多様であることを写真で説明した。その上で、身近にもシアノバクテリアが使われている商品があることを紹介することで興味を持ってもらえるようにした。

2.シアノバクテリアの顕微鏡観察
研究室で行われている研究を簡単に知ってもらうため、さらに遺伝子の働きについて知ってもらうため2種類の顕微鏡観察を用意した。1つは通常培養した細胞、もう1つは栄養飢餓にすることで分化を誘導した細胞である。2つの違いは何かというクイズをだした上で、違いが遺伝子の発現によっておこることを説明することで、少しでも遺伝子の働きについて実感しやすくなるようにした。

<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
前回までの反省を踏まえ、今回は次のことに注意した。1つは、難しすぎる説明にならないようにすること、2つ目は簡単で分かりやすい実験をすること、3つ目は入り口から出口まで展示の流れを作ることである。その結果、今回の展示は高校生だけでなく親御さんも楽しんでみていただくことができ、人の流れもスムーズだったと思う。なかでも、シアノバクテリアの分化誘導前と後の違いの展示は反応が良かった。次の課題は、顕微鏡観察の際、小さくて違いが分かりにくい印象を受けたので、モニターに映すといった工夫が必要だと考える。また、今回は予想以上に多くの方が来てくださったので部屋に観覧者が入りきらないことがあった。そのため、スペースの有効活用法を考える必要がある。(M2 新森友香)

前回のオープンラボの反省から、対象者に合った展示内容と説明を心掛けた。今回は高校生の来訪者が多かったため、シアノバクテリアのおおまかな説明から詳細への流れを意識した説明を行うことが出来た。また、オープンキャンパスということもあり親御さんの来訪も多く、保護者にも興味を持ってもらえるような工夫として身近な商品や事例の紹介なども行った。
改善点としては、来訪者に対して部屋のスペースを上手に活用できなかった点である。来訪者の動線を意識して、混雑しないような会場作りをしていきたい。(M2 志村知美)

昨年のオーブンラボで、隣で展示していた発生生物学研究室を見習って顕微鏡展示を行ったところ、ふだんあまり使わないものだからか多くの方に興味を持って見てもらうことができてよかった。また、予めシアノバクテリアの説明のポスターを数枚作製しておいたことで今までよりはスムーズにわかりやすく説明ができたように感じた。課題は上記の通り人の多さへの対応である。大学祭のオープンラボでは改善したいと思う。(M2 大塚夏海)

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