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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 自然観察会を通したアウトリーチ活動
実 施 者: 鈴木智之
実施場所: 主に首都大学東京南大沢キャンパス(松木日向緑地)
実 施 日: 2008年 4月 1日
対  象: 

<概要/目的>
本企画は、小中高の生徒を主な対象とし、生命科学専攻の院生グループが自然観察会を行うものである。参加者に対しては、自然観察の楽しみ方や都市に残る緑地の重要さなどを知ってもらうことを目的とする。実施者においては、自然や生物についてわかりやすく興味を持ってもらえるように話をすることで、話し方や説明の仕方などの技術を磨くことを目的とする。

<方法/企画としての特徴>
観察会は、首都大学東京南大沢キャンパスの松木日向緑地のハンドブック「ひなたブック」を利用して行った。「ひなたブック」は実施者らが2007年に作成したもので、2007年度にもこれを用いた観察会を多く行っており、高い評価を得ている。本年度は、これまでの実績や反省点を踏まえ、より質の高い観察会を行うことを目指す。

<活動内容/具体的成果>
○4月4日 大妻女子中学・高校の科学部の生徒(約10人)対象の日向緑地観察会
春の草花やカエル・イモリの幼生を観察した。



○7月8日 町田市立堺中学校さくら学級の生徒(10人)対象の日向緑地観察会
観察会に先行して、7月3日に堺中にて観察会の事前授業を行った。
観察会では、トラップで生物を捕獲するなど、なるべく多くの生きた生物を見られるように工夫した。
事前授業風景 観察会風景

<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
鈴木:大妻女子の観察会、堺中の事前授業・観察会に参加した。昨年度から何度か観察会を行ってきたということもあり、観察会の実施にはだいぶ慣れてきた。一方で、実施する季節が違えば観察できる内容も大きく異なり、それに合わせて観察会の内容を考える大変さがあると同時に楽しみがあった。今後は、「慣れ」に甘んじることなく、いかに観察会をよりよいものへと作り上げていくかが課題であろう。

常木:堺中の事前授業・観察会に参加した。堺中では、特別学級という普段あまりなじみのないとこをでの活動になった。事前授業の準備などでは、授業時間中になるべく体験コーナーを増やすように企画者どうし意見をだしあった。さまざまな学年の生徒を想定した実習内容を考えるのは意外に時間がかかったが、おもしろかった。当日、生徒たちがいろいろ質問してくれたので、授業も観察会も盛り上がった。今後は、知識量をふやし、日ごろの観察をすることでより充実した実習をおこなえたらいいな、と思った。

松嶋:大妻女子、堺中の観察会に参加した。今年度から観察会の実施に参加するようになった初心者のため、まずは緑地内の観察ポイントを知ることができた点が大きい。少ないながらも自分が知っている知識を生徒が分かるような言葉で提供することができたと思う。難しかったのは、観察に消極的な生徒をどう惹き付けるかという点だった。今回の参加で自身の知識不足を痛感したので、今後はより多くの知識を身につけ、よりよい観察会を行いたい。

水谷:大妻女子、堺中の観察会に参加した。観察会の実施に参加したのは初めてだったが、自分の知識不足のために思うように説明はできなかった。しかしその分、生徒たちと同じ立場にたって楽しみながら自然を散策できたとは思う。今後は、様々な季節での緑地の特徴を学び、興味を持ってもらえるような話し方ができるよう努力し、生徒たちとのコミュニケーションをもっと大切にして観察会を行いたいと思う。

石神:境中学校の事前授業・観察会に参加した。事前授業ではスライドの写真を見せたり鳥の声などを聞かせたり、生徒が少しでも関心を持ってくれるように工夫した。授業の中にクイズや作業を取り入れることで、生徒が楽しみながら積極的に授業に参加できていたように思う。観察会では、事前に仕掛けておいたウシガエルトラップや、ピットホールトラップの回収を生徒と一緒に行った。「なにがかかっているのかな?」と目を輝かせる生徒たちの生き生きとした表情に出会うことができ、とてもやりがいを感じた。今後も、生徒たちの興味をたくさん引き出せるような事前授業・観察会を行っていきたいと思う。

張替:観察会は昨年度も参加したことがあったが,事前授業とセットで行う機会は初めてであった.事前授業で伝えることと観察会で見るものの整合性や補完性など,全体を通して生物学に接するいい経験にしてもらう為の観点が得られた実感がある.

須貝:大妻女子の観察会に参加した。自分自身の知識がまだ不足しており、下見の際に共同企画者の方々に教えてもらった内容を理解して、覚え、観察会当日生徒にその内容を説明していた。今後は、さらにいろいろな季節の観察会の企画に参加して、自分自身の知識を増やし、生徒たちが観察会をより楽しめるような説明ができるように努力していきたい。

©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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