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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 進化遺伝学研究室 大学祭オープンラボ インスタ・バエ
実 施 者: 秋山礼良 犬山愛莉香 三浦麻衣 青木花織 近藤朋希 高橋佳乃子 ミノヴィッチあに香 ルレジオウルスルタン
実施場所: 11号館103室
実 施 日: 2018年 11月 3日
対  象: 大学祭来場者

<概要/目的>
概要:大学祭の来場者に向け、ショウジョウバエを用いてどのような進化に関わる研究ができるのかをクイズを交えて紹介する。
目的:幅広い年齢層の人を対象としてショウジョウバエのことや進化に関することに触れてもらい、生命科学に対する興味を引き出す。また、進化研究に関心を持っている学生等に研究内容を概説し、その漠然とした興味を具体的なものに変える。

<方法/企画としての特徴>
ハエの見分け方やDNAに含まれる情報など、一見すると難しいがブースを全て回ると完答できるようなクイズを用意した。この工夫によって全体を回ってもらえる、かつ子供にも興味を持ってもらえるような内容になっている。また、ブースの通行方向を1方向にせず縦横無尽に動けるようにすることで、空いたスペースへの誘導を容易にしている。

<活動内容/具体的成果>
来場者は例年通り多かったが、複数のブースのそれぞれに複数の体験スペースを用意することで何も出来ない人を減らした。また、実験体験のブースでは時間間隔を決めて実施したことで、計画的な材料の運用や対応する人数の調節を行うことができた。解説を行う際には、小学生や高校生、成人など幅広い年齢層の来場者それぞれに向け、レベルの合った解説を行うことに従事した。その説明の仕方に加えて来場者クイズに景品をつけることで低年齢層も全てのブースを回って解説を聞いてくれ、クイズの正答率は想定通りほぼ100%であったと思われる。



<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
前年度の反省を活かし、準備段階から全員が計画的に動くことができた。このため余裕を持って当日を迎え、当日の動きにも大きな問題はなく遂行できたと言える。実験体験のブースを開く時間を決めるのは今年初の取り組みだったが、人を一度に集めて開始できるため途中から来た人にいちいち対応する必要がなくなり非常に良い試みだったと思われる。また、来場者の人数によっては臨機応変な開始時間の変更も行えていた。企画の大枠は前年と同じであるが、細かい企画内容の変更が功を奏したため、そういった点も余さず来年に活かしたい。(D3 秋山)

DNA抽出実験に関しては、体験型実験であることや、DNAを抽出するということで、子供から大人まで幅広い層に興味を持って参加していただくことができた。一方で、企画者側が途中で手順に失敗して時間がかかってしまうケースも見られた。円滑な進行のために、手順の改善を行う必要があると感じた。また、当日は、各ブースや役割に対して企画者を割り当てて活動を行った。全員が自身の割り当てに捉われない状況に合わせた柔軟な行動を心掛けたが、人員に過不足が生じている場合もあったので、来年度の実施の際は、人数を調整する必要があると感じた。(M2 三浦)

顕微鏡を使用してのショウジョウバエ種の観察、バナナからのDNA抽出実験など、体験してもらうことで子供の興味を引くことができた。また大人には実際の原理や研究について話すことで興味を持ってもらうことができた。DNA抽出実験では時間制にすることで、来場者の多さによる人員不足の問題を解決できたと思われる。去年度から細かい部分などの改善も行ったが、やはり人員不足や内容の把握不足はあったため、それらについては来年度改善する必要があると感じた。(M2 犬山)

企画の段階で想定した課題として、来場者の年齢層に幅があったため、それぞれの理解度や知識量に応じた情報を提供する必要性が考えらた。それに関して、バナナからのDNA抽出実験では、低年齢層に向けて紙芝居形式でごく簡単な概念的説明をすると共に、高年齢層には口頭にて補足的により高度な情報を提供することができた。それに伴いより積極的に来場者と相互的なコミュニケーションをとることにより、自主性やコミュニケーション能力の向上を達成することができたと感じる。(M1 近藤)

観察実験やDNA抽出実験等、体験型のブースにおいては幅広い層の方に興味を持ってもらえたかと思う。研究内容を簡易的にまとめたポスターを掲示したが、興味深く見る大人の方はいたもののこちらの人員不足により詳しい説明があまりできなかった。(子供が実験体験中に近くに貼ってあったポスターを見る親御さんが多かった印象)そのため、来年度はポスター説明人員を配置しても良いのではないかと感じた。また、来場者目線の掲示物(ex.次回の実験開始時間の予告)が少なかったため、その点は来年度改善していきたい。(M1 高橋)

This was my first science communication experience with children (and parents), and so was the first time I tried talk about DNA and cells with them. I observed that pre-school children are very careful listeners and very interested in what we teach. I think they had fun extracting DNA from banana. However I was concerned about how to explain that living things are made up of cells and cells carry DNA material, within ten minutes, maybe they need more time to understand or better visual equipment like big cartoon posters which are suitable to their imagination etc. I think this point can be improved next time. (D1 ルレジオウル)

昨年より改善された点は、ラボ内での分担や協力がよりスムーズに行えたことだと思う。例えばポスター作製の際には、一般の方向けの説明の仕方について何度も議論を重ねお互いの内容を改善できた。またシフト制の導入により、個人の仕事量の偏りが減った。今年の情報をなるべく詳細に記録して、来年以降は混雑具合を想定したより平等なシフト作成の実現等の改善を図っていきたい。 (M1 青木)
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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