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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 植物環境応答研究室 大学祭オープンラボ 『植物と光』
実 施 者: 堀内美菜、木村泉美、滝澤佳菜絵、牧玲生
実施場所: 8号館3階東 エレベーターホール
実 施 日: 2018年 11月 3日
対  象: 大学祭来場者

<概要/目的>
大学祭来場者に対し、全4問のクイズを出題し、回答してもらった。クイズ内容には、実体顕微鏡を用いた観察や植物体の観察等、文字や図だけでなく実物を見る体験を多く盛り込んだ。
このオープンラボの開催を通じ、大学祭への来場者に植物を用いた研究、特に『植物と光』の関係について知ってもらうことを目指した。また、自分たちの研究室で扱っているテーマや実験材料について、一般の方向けに分かりやすく説明することを心がけ、研究に必要なコミュニケーション能力を身につけること、解説や質疑応答を通じ、自分たちの研究への理解をさらに深めることを目的とした。

<方法/企画としての特徴>
大学説明会でのオープンラボとは異なり、近隣の住民や高校生以下の子どもなど、大学受験のための情報収集を目的としない方も多数来場することが予想された。そこで、小さな子どもでも分かるような展示・解説を心がけ、「研究内容を知ってもらう」よりも「植物に興味を持ってもらう」、「じっくり観察をしてもらう」ことにフォーカスし、以下の企画を遂行した。
1.植物クイズ
実際の植物体の展示から答えを導くクイズを作製し、植物体を観察するだけでなく、観察からさらに何が起きているのかを考える体験をしてもらった。植物体の後ろにはヒントになるようなポスターを展示し、さらに学生による解説を交えることで答えへとたどり着けるように誘導を行った。
2.クイズの答えあわせと称号の授与
1.で出題したクイズの答えあわせと、事前に準備していた解説の配布を行った。クイズの正解数に応じて「博士」や「研究員」等の称号を用意し、挑戦した子どもたちが達成感を感じられるようにした。
3.ポスターの展示
植物クイズのヒントにあった『光受容体』について、さらに詳しい内容のポスターを展示した。植物クイズ自体を小学生以下の子ども向けに設定して作製していたため、このポスターは高校生や大人の方々向けの発展的な解説として利用した。

<活動内容/具体的成果>
大学祭で実施するオープンラボということで、入学を検討する高校生ではなくそれ以下の子どもが多く来場することを見込んでいたが、想定通り来場者のほとんどは小学生以下の子どもとその親御さんであった。
クイズに関しては、簡単に答えられるものを準備したつもりだったが、小さな子どもには難易度が高かったようだった。子どもにも分かってもらえるような説明を行うのは難しかったが、解説に関してはむしろ親御さんの方に興味を示してもらえた。多くの子どもたちはクイズを解くことよりも、顕微鏡を覗いたり、実際の植物を観察するのを楽しんでいたように思う。

<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
全体的に準備不足であったことを痛感した。当日ギリギリまで準備に追われてしまったため、具体的にどんな展示をするのか、必要な備品は何か、机やポスターボードのレイアウトをどうするかなど、企画の段階で細かいところまで早めに設定しておく必要があったと感じている。
オープンラボ当日については、想像よりも多くの方にご来場頂けて嬉しかった。クイズの内容やそのヒントのポスターについては、小学生以下の子どもをターゲットとするのであれば、もう少し難易度を下げるべきであったと感じた。次回以降に生かして行きたい。
また、顕微鏡を設置していたことについて来場者の方に、「とてもいいアイディアだね」と言って頂け、体験にフォーカスしたことは間違っていなかったなと感じられて嬉しかった。しかし、子どもが顕微鏡を覗いているときに、レンズを触ってしまいそうになったり顕微鏡が倒れそうになったりなどひやっとする場面が多かった。顕微鏡や実験器具などの展示の際には注意書きをする、または必ず1人TAを配置しておくなど、事故を未然に防ぐための注意が必要であると思った。(M1 堀内)
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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