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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 大学祭オープンラボ「ショウジョウバエの多様性と進化」
実 施 者: 菊池舞、小山あずさ、田辺美知
実施場所: 11号館101教室
実 施 日: 2008年 11月 1日
対  象: 大学祭来場者

<概要・目的>
大学祭という多くの来場者が見込まれる機会に進化遺伝学研究室で行われている研究内容を紹介することで我々の研究を一般の方々に知ってもらうことを目的とした。

<方法/活動内容/企画としての特徴>
本企画では以下の4つの展示・解説を行った。

1、進化遺伝学研究室で実験に使用しているショウジョウバエを展示した。また、吸虫管や網などの採集道具を展示し、野外でのショウジョウバエの採集方法を紹介した。

2、野外で採集したショウジョウバエの分類法について検索表やパソコンを用いて説明した。一般の人でも簡単にショウジョウバエの分類ができるソフトを用いて実際にショウジョウバエの分類を体験してもらった。

3、ショウジョウバエ(D. immigrans sp. group 3種)のmtDNAを制限酵素で切断し、電気泳動をおこない、展示した泳動槽やゲルを用いて対象者に実験の手法を説明した。種によってバンドパターンが異なることから、分子系統学的手法を用いての種同定が可能であるということを知ってもらうことを目的とした。

4、研究紹介のポスターをテーマごとに掲示し、解説を行った。また、ポスターと関連させたクイズを作ることによって、より対象者に興味をもってもらうことを目的とした。さらに、研究室紹介のDVDをパソコンで流した。

なお、本企画では研究室の学部4年生をアルバイトとして雇用した。


<具体的成果>
多くの種類のショウジョウバエを実際に展示し、また展示したショウジョウバエを用いた研究内容の紹介を行うことで、我々の研究室が多くのショウジョウバエのストックを持ち、研究に利用していることを来場者に知ってもらうことが出来た。他学科の学生をはじめ、高校生や近隣住民の方々にポスターを用いて研究の説明を行うことが出来た。
実施者はアルバイトの学生に対して研究紹介の仕方や実験器具の取り扱い等を教える必要があったため、教育力や指導力を鍛えることができた。アルバイトの学生は、ポスターの紹介や研究内容の説明を行うことで、知識を深め、コミュニケーション技術を獲得することが出来た。



<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
来場者が興味を引くように教室のレイアウトをもっと工夫できるのではないかと思った。本学に興味のある来場者への説明が楽しく出来、自らの研究のモチベーションを上げることが出来た。低学年の小学生の来場者が多かったため、研究に関するクイズの難易度をもう少し下げても良かったかも知れない。(田辺)

看板やパンフレットだけでなく、外に立って呼びかけたり生命科学のオープンラボと協力して大々的に宣伝をした方が良かったように感じた。残念ながら例年よりも来場者の数が減ってしまったが、その分来ていただいた方へはより詳しく説明することができた。研究内容について一般の方と意見の交換が出来たので良かったと思う。(菊池)

一般の方々に大学でやっていることを紹介する良い機会になった。定期的にオープンラボを行うべきだと思った。研究室紹介のDVDが上手く流れなかったので、前日に確認を行うべきであった。(小山)

©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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