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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 細胞生化学研究室・神経分子機能研究室オープンラボ
実 施 者: 宮内真帆、松田味蓉、宮田宗太朗、大澤遥花、知久朋樹、カクアンニ、真野叶子
実施場所: 8号館302室
実 施 日: 2018年 11月 3日
対  象: 大学祭来場者

<概要/目的>
私たちの体は、目には見えないたくさんの細胞からできている。細胞の中では一体どのようなことが起きているのか、それが病気とどのようにつながるのか、目には見えない現象をどのように研究しているのかを知ってもらうことで、来場者に生命科学分野への興味を持ってもらうことを目的として、オープンラボを開催した。
また来場者の中には、首都大の生命科学を進路の1つとして考える高校生やその保護者が多いことが考えられる。よって高校生たちの進路決定の手助けをすること、また研究以外の首都大の特徴や雰囲気を知ってもらうことを目的に進路相談コーナーを設けた。

<方法/企画としての特徴>
・細胞生化学研究室
細胞生化学研究室で行っている研究を大きく3つに分け、ポスターを作成した。
1.RNAとは
2.RNAとタンパク質
3.タンパク質の分解
また実験手法(ウェスタンブロット)に関するポスターも作成し、その横にはポスターに記載した実験で用いる実験器具をいくつか展示し、ポスター内容の理解をより深めることができるようにした。

・神経分子機能研究室
ポスターを作成した。
1、神経細胞とは
2、神経細胞の成長におけるLMTK1の役割
3、私たちの研究からわかった神経変性疾患のメカニズム

<活動内容/具体的成果>
私たちの体の中ではどのようなことが起こっているか、目に見えない細胞の世界の面白さを来場者の方に伝えることができたと思う。また想像通り高校生とその保護者の方が多く来場し、進路相談コーナーを利用してくれたため、設置してよかったと思う。しかしエレベーターホールから少し離れた教室内での展示であったため、特に小さい子供を連れた家族の方が入りずらそうにしているところを何度か見かけた。またポスター内容も小学生以下には理解が難しい内容となってしまった。



<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
・細胞生化学研究室 宮内
昨年のオープンラボは他の生命科学の研究室が8号館で行う中、9号館のエレベーターホールで行ったため、特に午前中の来場者は少なかった。今年は8号館の講義室で行ったため、去年と比較すると来場者が多かった。しかし教室内での展示のため、エレベーターホールと比較すると来場者の方が入りにくい印象を受けた。
今回のオープンラボでは来場してくれた方1組あたりにつき1人は実施者がつき、説明することができたので、特に大人の方は最新の細胞生化学の話を楽しそうに聞いている印象でした。しかしポスターの内容の専門性が高く、高校生以上でないと理解できないような内容になってしまったこと、また展示している実験器具も子供たちには難しく、小さな子供たちにはあまり楽しめない展示となってしまった。小学生以下を対象とした展示を作った方がよかったと思った。(顕微鏡を使った細胞の観察など)
神経分子機能研究室は、細胞生化学研究室の発表内容とつながる点が多く、今回一緒にオープンラボを行うことで、来場者が2つの研究室が行っている研究内容をより理解しやすくなったと考える。今回はそれぞれの研究室が独立して展示物を作成したが、2つの研究室が合同で展示物を作成することで、来場者がより理解を深めることができると考える。

・神経分子機能研究室 カク
細胞内にある生物分子が見えないものので、今回色々な脳に関する病気を理解しやすく説明した。今回のオープンラボは主な対象者が学生だけではなく、大人の方にも関心を持っていただけてやりがいを感じながら実施することができた。さらに、一般の方の生物学と病気のメカニズムに対する関心が想像以上に高いことが分かった。しかし、子供たちとして面白いと思う内容があるとよかったと思って、たとえば色々な細胞を見せるとか、次のオープンラボがまた参加すれば改善したい。

・細胞生化学研究室 松田
今回のオープンラボでは前回に比べて来場者数が少なかったこともあり、余裕をもって対応できたように思う。しかし、前回は高校生の来場者が主だったのに対して、子供からお年寄りの方まで幅広い年代の方がいらっしゃったので、聞き手に合わせて説明の仕方を工夫するのが難しかった。また、今回は講義室でオープンラボを行なったが、あまり人目につかない場所であったため、もう少し呼び込み等工夫する必要があったと思う。

・細胞生化学研究室 大澤
前回のオープンラボでは研究内容等をきちんと説明しようとするあまり高校生にとっては理解が難しいような内容まで説明してしまい、結果的に来場者を長い時間拘束してしまうという失敗があった。今回はその反省を生かして、説明は表面的で簡単に行い質問されたら答えるようにしたところ、前回よりはスムーズに来場者対応ができたと思う。また今回は前回とは違い非常に幅のある年齢層の方に来ていただけたので、それぞれ疑問に思うポイントなどが異なっていたのが興味深かった。オープンラボは自分たちの行っている研究を外部の人に説明する貴重な機会の一つであるが、今回はそれを十分に活かすことができたと思う。

・細胞生化学研究室 宮田
今回は8号館の大学院講義室にて実施したためか、オープンラボを見に来てくださる方が前回よりも少なかったように感じた。前回はエレベーターホールという開放的な空間で実施していたために来場しやすい雰囲気が出ていたが、講義室は閉鎖的な空間になってしまい、且つ9号館には展示がほとんどなく講義室前の通路が閑散としていたため、より一層入りづらい雰囲気になってしまったと思っている。次回はエレベーターホールで行うか、もし講義室を利用するならば人通りが多かった11号館で実施するのが良いと考える。
展示・説明に関しては、前回よりも関心を持ってくれる方が多かったように感じた。来場された方々の年齢層が幅広く、前回のオープンラボよりも身近な話題を盛り込むように意識した結果だと思う。例えば、最近はノーベル賞を受賞したPD-1の研究が話題になっていたため、その話を織り交ぜた。また、これらの研究が将来の医療の役に立つ可能性があるということを少し強調して話すことで、研究を身近なものと感じてもらえるようにした。今後もこのような身近な話題を来場された方々に提供することで、よりわかりやすく、おもしろいオープンラボになると考えられる。

・神経分子機能研究室 真野
今回は来場者に研究内容をより身近に感じてもらうため、疾患関連の話を交えた内容にした。アルツハイマー病の内容を入れたことで、大人の来場者には興味を持ってもらえたのではないかと思う。説明にはイラストを加え、子どもにもイメージしやすいようにしたが、説明は少し難しくなってしまったので、今後の課題としたい。
今回、初めて細胞生化学研究室と合同で行なった。分野の近い研究室と合同で行なうことで、同じ手法を使っていても様々な研究があることや、材料も様々であることがわかってもらえたのではないかと思う。今後も合同で行ない、来場者によりわかりやすく、興味をもってもらえるような企画にしていきたい。

・神経分子機能研究室 知久
本オープンラボでは、アルツハイマー病を中心に神経疾患の話をした。現代の日本でホットな話題であるため、大人の来場者からの質問を多く頂いた。それらの質問に対応することで、いまこの分野の研究の中で、一般の方がどのようなことを気にしているかがわかり、とても為になった。一方で子供には少し難しい内容になってしまった為、もう少し簡略化して伝えることが次回以降の課題であると感じた。

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