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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 新宿高校でのアウトリーチ活動
実 施 者: 吉田 慶太
実施場所: 都立新宿高等学校
実 施 日: 2009年 11月 7日
対  象: 分子生物学選択者 約20名

共同実施者:生田 哲朗 博士

<概要/目的>
高校生にとって、最新の研究に触れること、またその研究と学習している内容のつながりを知ることは、興味・理解を深める上で重要であると考えられる。本企画は、高校生の生物学に対する興味・理解を深めることを目的として、自身の研究成果の紹介、遺伝子発現とホヤの発生に関する講義を行い、実際の研究手法である遺伝子発現検出法(WISH法)の実習を行った。企画者においては、講義・実習の計画と実施を通した企画力・プレゼンテーション能力の向上を目的とした。
また、本企画は都立新宿高校の分子生物学の授業の一環として実施した。

<活動内容>
都立新宿高校の「分子生物学」の授業のうち、2時間×3回分の授業を担当し、講義と実習を行った。

第1回:
ホヤの発生、系統関係と体制の特徴について、遺伝子と遺伝子の発現についての講義を行った。また、動物の形づくりにおける遺伝子の働きについての話と、それに関連したホヤのHox遺伝子の研究の紹介をした。

第2回:
胚全体から特定の遺伝子の発現部位を検出するwhole mount in situ hybridization (WISH)法の実習を行った。WISH法の全工程のうち発色反応のみ行い、発色した胚を観察してもらった。また、発色を待つ間に、WISH法の原理など、遺伝子発現の検出法について講義を行った。

第3回:
遺伝子発現の調節機構について解説し、それに関連した自身の研究に関する講義を行った。また、研究成果の発表(論文・学会)についても紹介した。


<感想>
少しでも理解し易くするため、それぞれの内容が関連するように講義・実習を組み立て、個々の話の展開にも注意を払った。この経験は、今後のプレゼンテーション作成に生きるのではないかと思われる。また、生徒たちからは、内容は難しかったが興味を持った、という感想が多く寄せられ、当初の目的はおおむね達成できたようである。
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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